シュバルツ短編
□Traumerei
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さぁ、君にお礼をしよう
君に最高のプレゼントを!!
『Traumerei』
「…えーっと…」
奏は何か良くわからないが困っていた。
と、いうのも。
「やぁカナデ!今日はいい日和だね!!」
目の前に、何だか良くわからないがテンション高いアドルフがいるからだ。
いつもはとても落ち着きがあって、頼りがいがあるのに。
今日は様子が違った。
眠って、ぼんやり夢だなと理解したのが数分前。
そしてその夢の中にアドルフが現れた。
ここまでは良かった。
だって奏だってアドルフに会いたいと思っている。
だから、出てきてくれた瞬間は嬉しかったものだ。
でも、すぐに変だと気づいた。
目の前に現れたのは、有り得ないくらい高いテンションでニコニコと笑うアドルフ。
アレ?と奏は首を傾げた。
おかしい。
今日のアドルフは何かおかしい。
無駄に高いテンションを振りかざしつつ笑うアドルフに、奏はどうしたものか困ってしまったのだ。
そして、冒頭に戻る。