シュバルツ短編
□Duell
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何でこんなことになったんだろう…？
奏はぼんやりと目の前の光景を見つめながら、そっと思った。
『Duell』
―ゴゴゴゴゴ
そんな音でもつきそうなオーラを放ちながら仁王立ちで立っているは、奏の従兄弟の宏武。
そしてそれに対するは、いつもの冷静な表情を微かに引き攣らせているケヴァン。
2人は奏を挟みながら睨み合っていた。
互いが互いに敵だと認識しているかのごとく。
竜と虎
蛇とマングース
そんな言葉が奏の頭に浮かんだ。
その睨み合いを見つめながら、奏は改めて思う。
なんでこんなことになってしまったのか…。
奏は数分前のことを思い出す。