シュバルツ短編
□Ahnen
1ページ/6ページ
あの日の悪夢、再び―
降臨する魔王
破滅の笑みを浮かべる女神
発狂する民衆
涙ながらに叫ぶ天使
…なんていう、変な詩でも出来てしまいそうな、あの悪夢がやってきた
さぁ、どうする?
後二日と迫った今でも、答えは出ないまま
『Ahnen』
ケヴァンは悩んでいた。
―ただ今授業の真っ最中。
だけどそれに集中出来ないくらい、ケヴァンは悩んでいた。
地獄の授業参観まであと2日。
すでに悪魔には知られている。
だとしたら、他の対策を考えなくてはならない。
…とにかく、『あの日』の悪夢だけはどうにかしないといけない。
ケヴァンは悩んだ。
悩み続けた。
…あの悪夢まで、
後2日。