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□世界で1番愛してる!
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情事後のけだるい時間。
綱吉はすぐ隣で静かに眠る恋人の顔を見つめた。
漆黒の髪が陶器のような白い顔にかかり、その白と黒のコントラストに綱吉はうっとりと息を吐く。今は閉じられたオッドアイからは、長い睫毛が頬に影を落としている。

(・・・綺麗・・・だよな、骸って・・・。)

確かに生きているはずなのに、骸からは活気はあまり感じない。
そのかわり、骸には幻想的な美しさがあった。
まるで、一つの完結した世界のような、そんな儚い美。

(消えちゃいそう・・・。)

綱吉はとっさに不安になり、自分を抱きしめている骸の背に腕を回し、キツくキツく抱きしめた。


正直、なぜこんなにも美しい少年がダメツナと呼ばれている自分なんかを好いてくれるのだろうと綱吉は常々不思議に思っていた。最初こそ命を狙われていたが、今となっては骸は綱吉にこれ以上ないほどの愛を注いでくれている。

(俺が、ボンゴレの10代目だから?)


だから優しいの?
だから愛してくれるの?


「むく・・・ろ・・・」
「・・・どうしました?綱吉くん。眠れませんか?」

突然耳元で囁かれた声に驚いて骸を見上げると、赤と青の瞳が綱吉を愛しげに見つめていた。

「骸・・・起こしちゃった・・・?」
「いえ、元々深く眠っていたわけではないので。」

寝起きで少し掠れた声が逆に色っぽく、綱吉は骸の胸に顔を埋めた。
薄い皮膚越しに伝わってくる心臓の音が心地いい。

(・・・どうかしてるよな・・・)

骸はこんなにも自分に安らぎを与えてくれている。綱吉を見つめる骸の瞳は慈愛に満ちていて、とても演技には見えない。

(骸を疑うなんて最悪だ。)

「本当にダメツナだなぁ、俺。」
「?いきなりどうしたんです?綱吉くん。」

名前を呼ぶ声だって、こんなにも優しい。これを愛と呼ばずして何と呼ぼう?

「んーん。・・・骸、」
「はい?」
「好き。大好き。」

お互いを抱きしめる腕に、力が篭る。

「知ってますよ。僕だって大好きですからね。綱吉くんのことが、誰よりも。」
「・・・うん・・・」



『Ti amo!』










綱吉と骸は、二人で一つの完結した物語!(だといいなぁという妄想。)

END

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