Main

□たまには我が儘だって、
1ページ/1ページ



思えばいつも、悩んでるのは私だけ。
思えばそれは、彼に関する事ばかり。


「ね、アレンくん。ちょっと付き合って貰えないかしら」



たまには我が儘くらい、いいでしょう?







【たまには我が儘だって、】











「り、リナリー…まだ回るんですか?」
「あら、まだ10件しか見てないもの。まだまだもっと沢山ずーっと、回るわよ」


あからさまに嫌な顔はしないけど、とっても疲れた顔してる。
それはそうよね。
だって彼の両手には抱え切れない程の大荷物、神田ならきっと物凄く怒って放り投げてる筈だわ!


「ちょ、ちょっと休憩しませんか?パフェとか食べながら…とか」


アレンくんからの申し出も、聞こえてない…フリなんかしてみたりして。
鼻歌なんて歌いながら、次はどの店を見ようかなんて考える。

殊更困り果てた表情の彼をショーウインドウ越しに見ながら、私はにっこり微笑んで見せた。


「…ねぇアレンくん、私やっぱりパフェが食べたいわ」


ただし二人で大きなパフェを一つ、ね!






******
口を挟む暇なんて与えない!




元拍手文。

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ