白紙の手紙

□大切なこの日を貴方と二人で
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貴方の事をずっと待っていられるのは―――






『大切なこの日を貴方と二人で』





「三蔵、遅いなぁ…」




そう溢したのは何度目か。日はとっくに沈んでしまって、代わりに空には月が浮かんでる。



「ねむ…」



時計の針が今指しているのはいつもは寝てる時間。
それでも悟空は眠ろうとはしなかった。




(もう少し…あとちょっとだけ…)






「きっと…もうすぐ、帰ってくるよな…」





何度も繰り返し自分に言い聞かせるように悟空は同じ事を呟く。
かぶっている布団をより強く握りながら。














月の光だけが明るかった。





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