公報チーム活動
□レーダー基地
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「背骨を、撃たれてますか」
聞き取りづらかったのか、ジャクソンが耳を近づけてきた。
「背骨です」
中隊長が背中に手を入れたのが分かった。
ジャクソンが一緒に肩を持ち上げる。
どうか背骨がヤられてませんように。
ついでに弾が残ってませんように。
「ウエイド、弾は貫通してる。
肩甲骨のところに小さな穴があいてる」
少し、
ほんの少しだけ安心した。
「穴の、大きさは…」
「ドングリ程度だ
たいしたことないさ」
体が元に戻されてなんだか再び血が溢れたようだった。
ジャクソンの手が頬に添えられて、その温かさが嬉しくて一度息をついたら先程まで喉をぐるぐるしていたものが出てきた。
なんだ
血だったか。
誰かが放った言葉にジャクソンが一番に反応してくれた。
恐らく“傷口を押さえろ”
みんなが手を押し付けて、苦しいのに
きっとそれが失くなれば俺は。
「どこか、ひどく出血しているところがありますか」
ジャクソンが頬を優しく撫でてくれて「大丈夫傷口を押さえてるから」と近くで言ってくれた。
「手を当ててやる。ここだよ」
メリッシュに手をとられる。
手を乗せられた部分に絶望。
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