《銀狼の武勲詩》

□主人公たち
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ネタバレな世界設定。









世界には4つの柱たる神がいた。

時代が下るにつれ、人は争い、大地を汚す。
疲弊した朱き大地。
神々は人の子に愛想をつかし、星の彼方へと去り、或いは、大地に眠る。


神の失われた世界。しかし、人の子の行く末を案じた二人の若き兄妹神は、人と共に生きる事を選んだ。


《青の鷲神・ロハルシュ神》
その翼下に大地を納める者

人の子の行いを嘆き、険しい岩山に身を隠し、眠る。

《紅の梟神・キナ神》
星を読み、理を説く者
人の子の行く末を悲観し、星の彼方に身を隠す。

《黒の鷹神・ハルディア神》
雷を従え、風と共に彷徨う者

神々の去った後も、人に混じり世界を放浪する。
彼の信徒は、《鷹の剣士》と呼ばれる。

《白の隼神・イェルダ神》
降りしきる雪の、ひとひらの雪片に真実を見出す者

兄神ハルディアと同じく、人の世界に残り、知恵を授ける。彼女の信徒は《隼の導師》と呼ばれる。

《レグナ》
羽の生えた猫の姿をした星獣(星の精霊)
一応、紅の梟神の眷属ではあるが、まだまだ年若く、星獣としての格は結構下っ端。

たまに、毒のある突っ込みを上記の神様ズにかます、命知らずなヤツ。



《霜の鬣》
イェルダ神の眷属たる賢き狼。





〜世界の成り立ちと神々の系譜〜


世界の名は、『アーク・ヴェルザ』


主神・ヴェルザ

始まりと終わり、混沌と秩序を司る、四枚羽の不死鳥。

ヴェルザ神は、右上の翼を引きちぎり太陽とし、右下の翼を引きちぎり破壊と再生を司る太陽の神格、黄金竜・ロイスダール神を生み出した。


同じように左上の翼を月とし、左上の翼を生と死を司る月の神格、白銀竜・フラウニール神を生み出した。

己の翼を全て引きちぎったヴェルザ神は、四枚の尾羽を引き抜き、それぞれに《力》を吹き込んだ。


一番右の尾羽からは、大地を司る青き大鷲・ロハルシュ神が。
表す物は、運命と誇り。


右から二番目の尾羽からは、風と雷を司る黒き鷹・ハルディア神が。
表す物は、彷徨と守護。


左から二番目の尾羽からは、氷雪を司る白き隼・イェルダ神が。
表す物は、真実と時。


一番左の尾羽からは、星と火を司る紅き梟・キナ神が。
表す物は、叡知と勇気。


そしてヴェルザ神は、己の眼をくり抜き、世界の番人たる賢き竜を生み出した。


全てを失ったヴェルザ神の体は、大地となり天空となり蒼き海原となった。


その身を飾る羽毛は世界に散らばり、獣、草木、魚…

数多の生きとし生けるものを生み出した。

そして、最後に残った冠羽より、人の子らが産まれた…


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