Novel

□春になったらまず、花粉症対策をしないとっ!!
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春になりました。そろそろ桜が満開になるはずです。
なるはずなんです。
なるはずなんですが・・・



「あ”ぁぁぁ―――!!!」
ナツ、ここ教室だから!静にしなさい!!
「ナツ、静に!」
「駄目ッ!!クシャミ止まらないし、鼻はムズムズするし、もお嫌ぁッッッ!!!」
・・・ナツは、花粉症なんです。
「ナツウザいぃ〜」
黒さん、そんな呑気に見てないで、ちょっとはナツを止めてくださいよ。
「ん〜・・・窓、閉めれば?」
キング、思ったらやるべし!!・・・そこで実行に移さないのが彼の悪いところですね。
「じゃあ、僕閉めてきますよ」
「俺行く!」
黒さんが行ってしまった。キングが僕の隣に来て一言。
「黒さん、ナツの花粉症は今に始まったことじゃないから、放って置くのが一番だって」
「そうなんですか・・・」
「パンでも与えときゃ、機嫌もよくなるよ」
黒さんがいつの間にか隣に居た。
「黒さぁ〜ん。パン無いぃ?」
「ほらね」
得意そうに笑って、大きなフランスパンの袋を持ってナツの方に行ってしまった。


「マジそうだね」
「そうですね・・・」

『こわッッッ!!』






fin

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