Sugar Nightmare

□No1 夜の夢には甘い甘い罠がある
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「こんばんは!!」

椿がまず挨拶をしつつ、カウンターの真ん中にある椅子に座る。
カウンター越しには、金髪の綺麗なお兄さんがいた。

「椿、こんばんは。マスター呼びますね。」

金髪のお兄さんが奥のドアに向かって叫ぶ。

「マスター!!!椿が来ましたよぉ!!!」

ちょっとすごい音量で。



「もー・・・薫ちゃん。そんなに叫ばなくても聞こえるよぉ・・・」

背の高いお兄さんが出てきて、金髪のお兄さんの隣に立った。

「こんばんは、椿ちゃん。」
「ちゃん付けはやめろ、タレ目。」
「うるさいぞ、チビ助。」

椿とお兄さんの間に、すごい殺気が漂ってた。

「あ、君、椿のパートナー?」

突然、背の高いお兄さんが話しかけてきた。

「は、はい。一元 夕と言います。」
「夕ちゃんね。座って!」

椿の隣に腰掛ける。
「俺は時無 渦。で、コイツが俺の手持ち精霊の、薫。」
「よろしく。呼び捨てで呼んで下さい。」

二人は強いんだなと、瞬時に理解できた。

「夕君だっけ?」
「呼び捨てで構いません。」
「分かった。夕、君は椿と契約したの?」
「したよ。さっき。」
椿が答える。
「そう。じゃあ、
話は聞いてないね?」
「はい。」
「夕は、特殊な能力を持っている。それは、まだ開花していないようだけど、夜の世界に行ったら、変わってくるだろうね。
そして、椿。椿は精霊のようだけど、精霊ではない。」

・・・ん〜、何気にOK。

「で、夕が契約者になったことによって、夕には夜の世界へ行くことが出来るようになった。
今から一緒に行ってもらうんだけど、大丈夫?」
「大丈夫です。
・・・ところで、戦ったりするんですか?」

これが聞きたかったんだよなぁ・・・俺。

「戦うよ?心配しなくても。」

・・・コロッと笑顔で言われた・・・。
マジですか?

「大丈夫ですよ。椿はかなり強いですから。」
「・・・そうなの?」
椿に聞く。
「うん。多分。まだまだだけどね。」
にこにこ笑っている。

「と、言うことで!!行きましょうかね!!」
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