小説

□・Close the World
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外は昼だというのに灰色の雲に遮られ、天から降ってくるのは日光ではなく白い雪ばかり。道を歩く人影もまばらで、聞こえてくるのは時折通る車が走る音だけ。



――静かだ。



自分の部屋ではない部屋なのに、訪れる度に心が落ち着く。主の性格を表す様な部屋は整頓され、しかし簡素ではなく壁には小さな風景画が飾られている。ベッドにクローゼットという、どちらかといえば西洋風の雰囲気も彼に似合っていると思う。







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