小説
□・My song for you
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丸井君、遊びに行かない?という誘いを俺はあっさり断った。そいつはクラスで一番可愛いって評判の女子で、確かにちょっと前の俺ならOKしてたかもしんないけど、もう今は興味無い。
「何で?今日何かあるの?」
拗ねた様に訊いてくるそいつに俺は言い放って、教室を飛び出した。
「今日真田の誕生日なんだ!!」
そう、今俺が一番好きな奴の誕生日なんだぜ?遊びになんか行ってる場合じゃないだろぃ。
人波を走り抜けてもうすぐ。
『おめでとう』と『愛してる』を君に!!
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