小説「湊の生涯」H2編
□第23話
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いよいよ旅も大詰め。三日月島の町『ムーンクレスタ』に向かっていた比呂達。
第23話『勝負ですか?』
アスカ神殿から2日後、三日月島の町『ムーンクレスタ』に着いた一行。
英「広いな」
野「とりあえず、港はどこだ?」
一行は、町の人に聞き、港は『西浦高校』にあると言われた。一行は、『西浦高校』へ。
比「……」
古「まるで、地上界の、私達の学校みたい」
でも、校門は開いてなかった。仕方なく、敷地の周りを探していると、
野「…何故、野球部?」
比「懐かしいぜ」
佐「早く野球やりたいっす」
そうしていると、1人の女の人がこっちに来た。
?「何か用かしら?」
古「あの…私達、この学校に、港が有るって聞いたので、ここに来たんです」
?「あぁ、港、有るよ」
比「本当っすか!?やったー!」
?「但し、条件付きよ」
比「へ?」
?「船に乗りたければ、私達に勝ってからにしなさい」
カ「やる気か?」
?「野球でよ。どう?」
佐「ここは、やるしかないでしょう」
?「なら決まりね。では、早速やるわよ」
英「まじで!?」
女の人が、強引すぎて、直ぐに試合申し込みをする羽目に…
『誰だ誰だ〜?お前ら』
ファラ「そういえば、名前、分からないから…」
?「あ、そうね。まず私は、監督やらせてもらってます、百枝まりあです。で、部長の志賀先生に、マネジの篠岡千代ちゃん。さぁ、皆も自己紹介して」
『キャプテンの花井 梓』
『副キャプテンの阿部隆也』
『同じく副キャプテンの栄口勇人』
『泉 孝介。あとは俺が紹介する。こっちから、三橋 廉、水谷文貴、巣山尚治、田島悠一郎、沖 一利、西広辰太郎』
百「以上が我が西浦高校野球部員よ。ちなみに皆、1年生」
古「今度はこっちね。私は古賀春華」
佐「佐川周二。俺だけ1つ下」
比「国見比呂。こちらは親友の、橘英雄と野田 敦」
ひ「私は雨宮ひかり。あとの皆は、柳 守道、ミサト、カイル=デュナミス、ファラ=エルステッド、ジーニアス=セイジ、ミント=アドネードです」
百「で、そちらのチーム名は?」
比「え?」
古「じゃあ、千川高校野球部で」
百「いいでしょう。では、30分後に試合を始めます。それまでグラウンドは、そちらが使って下さい」
30分間のうちに、まず作戦会議。千川チームは、
英「とりあえず、比呂をピッチャーにするか」
ひ「待って!カイル達は野球出来るの?私は、一度負けて、データをもらってから、試合をもう一度した方がいいと思うの」
ミ「それが妥当では?」