小説「湊の生涯」H2編
□第2話
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富「ほら、お前達のグラウンドがもうすぐ産声を上げるぞ」
古「くすっ」
『ははははははは』
第2話『千川高校の2学期』
9月下旬、千川野球部のグラウンドが完成し、記念試合をする事になった。相手は飛竜西高、昨年ベスト8に入った学校だが、喧嘩も強いらしい。次の日曜日に試合をしたが、結局12-0で圧勝。湊は昨日の疲れが残っていたのでベンチ、片山は下痢で遅刻、藤原はどうもなかったが、ベンチだった。試合後…
木「何だよ、俺が何をした?」
柳「とか言って罪を僕に押し付けるなよ」
何故か木根と柳が口喧嘩をしていた。これを見て、
野「比呂、あの2人を止めないとやばいんじゃ」
比「ああ、やばい」
野「おーい2人共…もう遅かったか…」
湊「バッカモーン」
とうとう湊キレた。
湊「どうしてこうもしょうもない口喧嘩したの?」
木「だから柳が」
柳「僕だけじゃないだろ」
湊「誰もそんな屁理屈なんか聞いてないわ」
古賀を始め、約4人を除いて一同唖然。
藤「あれは2時間は止まらんな」
片「ああ、そうだな」
監督が止めに入っても無意味…
藤「夕方になるかな?」
片「さぁな」
午後5時、説教終了。
『……』
木根と柳はブルーだった。
湊「比呂、帰ろー」
比「お、おう」
いきなり声を掛けられた比呂はビクリとしてしまった。次の日、柳はどうもなかったが、木根はズタズタになっていた。
10月中旬、千川高校の中間考査があった。テスト終了後、沈む部員達…さらにテストの返却が部員を青くさせた。各教科の最低と最高は以下の通りになった。
現代文:柳(70)/片山(43)
古典:古賀(65)/比呂(45)
数学T:藤原(78)/杉山(45)
数学A:片山(80)/野田(48)
英語T:古賀(80)/湊(32)
Grammar:古賀(68)/野田&服部(42)
現代社会:木根(70)/片山(40)
理科A:藤原(70)/杉山(35)
理科B:藤原(60)/湊(42)
さらに富士夫が合計で下位3人に罰ゲームを出すと言い出した。で、合計得点は、
比呂:478
野田:443
柳:578
木根:496
古賀:577
杉山:460
湊:455
藤原:588
片山:529
服部:464
下位3人は、野田、杉山、湊になり、罰ゲームはランニング5`だった。
比「くそー、木根に負けるとは」
木「はっはー」
柳「藤原は僕より賢いんだね」
藤「いや、毎日問題解いているからね」
柳「……」
片「正はテスト期間中は、計画立てて勉強してるからね」
柳「それも凄いね」
柳、古賀、藤原は最強だ。