小説「湊の生涯」H2編
□第6話
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いよいよ俺達の熱い夏が始まる。俺達は、甲子園に向けて頑張っている。
第6話『熱い夏の始まり』
7月、北東京大会甲子園予選が始まった。俺達の初戦の相手は、俺達と同じ、初出場校だったが、相手が物凄く下手くそだったので、5回コールド勝ちだった。
富「千川野球部、公式戦初勝利!」
『イエー!』
しかし、試合が終わってから野田が気付いた。
野「そういえば、湊と片山は?」
古「あ…」
比「そういえば、いないな…」
古賀は、2人がいない理由を、全員に伝えるのを忘れていた。が、察しのいい柳は、
柳「確か、作曲コンクールに行ってるんでしょ?」
この問いに、古賀は『そうよ』と答えた。
比「作曲コンクール?」
古「うん、湊君が作った曲をコンクールに出すんだって、2人で張り切っていたわよ」
柳「昨日、たまたま夜中に起きた時に、電気が点いていてね、そこを見たら、2人が作業をしてたよ」
比「で?」
古「今日が作曲コンクールらしいの、それでいないの」
これを聞いて、比呂は脱力…
比「全く、俺に一言言えっつの。湊の奴」
富「それはこっちの台詞だ国見」
古「ま、2人の事は帰ってからにしよう。とりあえず学校に帰るぞ」
『ウース』
一行は学校へ戻った。学校に到着して直ぐに、佐川は2人を探しに回った。しかし、
佐「国見さーん。2人共、いませんでしたよ」
比「おかしいな、もう帰ってると思うんだが…」
柳「多分そんなに早く帰ってこないよ」
その傍らで、有川は心配そうにしていた。
有「そうか、折角2人初勝利を伝えてやろうとしたのに…」
比「多分、湊の事だから、知ってると思いますよ」
有「へ?」
とりあえず、お疲れの千川野球部は、昼寝の時間へ。
『ZOOOOOOOOO…』
15時半過ぎに、柳と野田が起きた。ちなみに藤原は、寝ないで勉強していた。
柳「藤原はタフだね」
野「そうだな」
2人は校門の所へ。
柳「遅いね、2人共」
野「そうだな」
柳「湊君の結果も心配だけど」
そうして待っていると、
野「邪気だ」
柳「沢山来る…」
2人を100匹のモンスターが囲んだ。
柳「野田君、前衛を」
野「任せとけ!」
2人は100匹のモンスターと戦い始めた。柳は、イラプションやスプレッドを駆使し、野田は、獅子戦吼や虎牙破斬を使ってモンスターを倒していった。だが、最後の1匹だけが倒せない…
『うわっ』
2人は追い詰められた。その時、
湊「光よ、レイ!」
帰って来た湊が、レイでモンスターを倒した。