小説「湊の生涯」H2編

□第7話
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遂にこの時が来た。あの栄京学園と試合をする時が来たんだ。



第7話『千川VS栄京』



明日は栄京戦。このままではいけないもどかしさを感じている島と大竹。2人は屋上で話していた。

島「明日、勝ちゃんと戦うのか」

大「確かに勝ちゃんには逆らえないけど」

島「でも、俺達は勝ちゃんの言いなりにはもうなりたくない」

大「そうだな」

2人は、このまま広田の言いなりになるかならないかを考えていた。

島「だからこの際、勝ちゃんに付くか、湊さんに付くか…か」

大「なら俺は湊さんだな。確かに怒ると怖いけど、優しいし」

島「部での人望も厚い。よし、湊さんの所へ行こう」

2人は、信頼出来る湊に付く事にした。だが、部屋に戻ってもいなかった。そこに佐川が、

佐「俺、知ってるぞ」

といったので、案内してもらった。

大「確か、湊さんって同じ部屋で寝てなかった?」

佐「何かしてるらしいけど」

その時、

湊「廊下で喋ってないで3人共入ってらっしゃい」

島「バレてた…」

当然である。しかも、2人が屋上で話していた事もバレている。

佐「何してるんですか?」

湊「見ての通り」

島「作曲…」

3人はチンプンカンプン。ま、本題に戻り、2人は湊に付く事にした。

湊「じゃ、もう寝なさい」

『お休みなさーい』

湊は作業を続けた。



次の日。木根は、昨日の5回戦を無理して出場し、振り返したので、今日は休場。代わりに湊が1番センターに入った。また、藤原に代わり、大竹がライトに入った。

『プレイボール!』

1番湊、広田の初球をエンシェントノヴァ打法でHRも、2、3、4番三振。

比「おい!」

一方、栄京学園ベンチ。

城「何者だ?」

城山監督、唖然。比呂は1回を何とかノーヒットに抑え、広田に回さずに済んだ。しかし、2回を三者凡退を喰らい、その裏、広田にHRを打たれ、同点。3回、大竹、島、三振の後の湊、なんと死球。

広「すいません」

懸命に謝っている様に見せ掛けている広田。しかし、そのごまかしは湊には聞かない。

湊「僕に対しての挑発?受けてたつよ」

広(何なんだ?こいつ)

で、結局…

柳「あれ?」

柳三振。その裏、三者凡退に収めた比呂。しかし4回裏、また広田にHRを打たれ、2-1。5回、佐川、広永、三振で大竹、

広(長い付き合いだったな。文雄)

しかし、広田の思惑通りにはならず、大竹はヒットを打ち、島は死球を喰らい、出塁。で、湊…

有「あぁ!危ない!」

広田、またもや湊にめがけて投げた。しかし、
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