小説「湊の生涯」おお振り編
□第31話
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楽しかった中学生活もあと少し、湊と一緒にどんな思い出を作ろうかな?
第31話『泉家の双子B』
湊「ついに3年生だね」
孝「長いようで短いな」
3年生になってもマイペースである2人泉兄弟。野球部は、春大会で準々決勝まで進む事が出来た。湊は、吹奏楽の曲を決めてる最中だった。
部長「今年の課題曲であるマーチは、全員の投票結果より、Vに決まりました」
副部長「で、今年、オーボエが2人入ったので、ギルガメッシュのUをする事になりました。大変難しいけど、しっかり練習して下さい」
『はい!』
この後、オーボエとファゴットパートが集合し、会議を始めた。
湊「自分は今回、イングリッシュ・ホーンをするから、1年生2人にオーボエを任せる事にするけど、いい?」
京「仕方ないわ、Soloがあるし、これは湊君の楽器だからね。1年生、いいかしら?」
『はい!』
大博打だが、2年生にオーボエがいないので、仕方ないのだ。ちなみに、京子は、ファゴットだった。
次の日、湊は1年生2人に猛特訓するように言った。何故なら、オーボエやファゴット等の"ダブルリード楽器"はとても難しいので、練習量が必要だった。そして、1年生2人は、6月に入ってようやくまともに演奏出来る様になった。
湊「これなら大丈夫だ」
湊も、己の技に磨きをかける様に、イングリッシュ・ホーンを練習していた。
7月。孝介、湊ともに大会のある月である。特に、孝介は中学生活最後の大会になる。湊は9月が最後の大会である。
孝「じゃぁ、行ってくるぞ」
湊「頑張ってね」
で、孝介は、湊の作った特製茶とお守りを持って、試合に行った。
湊「…どうかなぁ」
孝介は打点を上げ、初の関東大会へ進む事が出来たのだ。関東大会は、8月上旬に始まるのだ。一方、吹奏楽部…
〜♪♪♪〜
湊のSoloも決まり、失敗なく終了。そして、
『金賞だー!』
湊達は、金賞を貰い、県大会出場を決めた。吹奏楽県大会も8月上旬である。
『2人で県大会出場だ!』
しかし、県大会はLVが違い過ぎた。野球部は初戦敗退。吹奏楽部は、他校が上手すぎて銀賞だった。2人は家で…
孝「俺の中学野球は終わった。でも湊はマーチングがあるから…頑張れよ!」
湊「分かった。頑張るよ」
次の日、野球部の引退式の後、2人は大宮に出掛けた。
吹奏楽部は、マーチングに向けて、既に曲を決めていたので、チャートが届いていた。曲は…。そして、9月の大会当日、
恵「3回目だけど、人が多いわね」
父「湊の演奏を初めて聞くけるから楽しみだよ」