小説「湊の生涯」おお振り編

□第33話
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本日、本格的に動き出した我が西浦高校野球部。で、その記念すべき最初の行事とは?



第33話『西浦野球部始動@〜合宿へ行こう〜』



野球部は本格的に動き出した。しかし…

花「湊!湊ー!何でいないんだ?昨日ので欠席か?」

孝介は、栄口と水谷と走り込み中なのでいない。10分後、

湊「遅れてすいませーん」

花「遅いぞ湊。どこ行っていたんだ?」

湊「職員室」

練習開始。まずはバッティング練習から。西広と湊はバッティングフォームを教わっていた。そして、全員が打ち終わったら2人の番である。

百「西広君、そうそう。いい感じ」

西広は2回に1回は当たる様になったが、湊はまだ1/10の確率である。で、西広が打ち終わると、

百「湊君、あれで11球、打っていいわよ」

湊は、あれで打ち始めた。キーン、キーンと、いい音が響く。

沖「湊って不思議だな」

西「何か凄いねぇ」

1つだけ、あの重力付加ボールがあった。

水「バッティングにも重力付加するのかよぉ」

巣「それもまた凄いなぁ」

で、今日の練習が終わった。すると百枝から…

百「お知らせです。本日、マネージャーとして篠岡さんが入りました」

千「篠岡千代です。よろしくお願いします」

部員は大喜び。

百「それから、顧問の志賀先生と相談して、GWに合宿したいと思います。そして、その間に『三星学園』と試合をします」

三「嫌だぁ〜」

三橋、実は中学の時、群馬の『三星学園』にいたのだ。でも、何かが有り、この埼玉県の西浦高校に来たのだ。

百「三星は、レギュラーは無理だけど、1年生となら試合してもいいですよと言われたし。そう、君が嫌がっている、あの1年生とね」

三「嫌〜」

三橋はびくついたままだった。で、終わった。

湊「GW中、学校から離れて合宿か…どんな事するのかな?」

孝「調子いいな」

で、瞬く間にGWになった。



百(スプリンクラーはケチッてピッチングマシーンは、いい物を買おう。部費の20万はボールとヘルメットに充てよう。去年貯めた200万で何とかなるな。あとは車の維持とサプリメント。ああ…大好きな野球に係わる嬉しさ。マネージャーも入って、明日からは楽しい合宿。楽しみー!)

百枝は、バイトで稼いだお金を、野球部に注ぎ込んでいるのだ。



合宿初日。百枝は道具運搬の為、別行動。あとの人達は、公共交通機関で合宿所へ向かった。が、バスの中で…

田「やっべ!昨日オナニーすんの忘れた〜」

『はぁ!?』

田島の「忘れた」に篠岡が反応した。

千「え?何か忘れ物?」
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