小説「湊の生涯」おお振り編
□第36話
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ロードワークに行った沖、水谷、湊。田島に心配させない様に、湊は無事に帰るのか?
第36話『湊を取り巻く事情』
花「田島、沖や水谷はどこ行ったんだ?」
田「湊のロードワークについていったよ」
花「そうか。水谷についてるなら、大丈夫かな?」
孝「……」
孝介は、何かひっかかってるみたいな表情をしている。もう百枝は来ているので、3人をおいて練習が始まった。10分後、
百「遅いわねぇ、あの3人。どこまで行ったのかしら」
阿「もしかしたら、湊がへばっちゃって、休みながらやってるのかもしれませんよ」
しかし、その後10分しても3人は帰ってこない。
百「仕方ないわねぇ。私が迎えに…」
その時、
水「泉ー!大変だ。湊が…湊が」
孝「水谷、どうした?湊に何があったか詳しく教えてくれ」
水谷はかなり動揺している。西広が落ち着かせて話を聞くと、泉の表情が変わった。
孝「くそ…時期尚早過ぎるぜ」
そうしていると、沖と、たまたま出くわした浜田、そして、
恵「孝介、湊はどうなの?」
なんと、恵子まで来た。恵子は浜田が呼んだのだ。浜田は湊をおぶっている。すると…
孝「湊…これは酷すぎる」
浜田は、あの青いペンダントを湊に使っている。孝介のも浜田に渡した。
百「泉君、これは一体な…て、何!?あの化け物!?」
水谷と沖の2人が怯えている。
沖「こいつが湊を傷付けたんだ。そして直ぐに姿を消しやがったんだ」
他の皆も動きが止まった。すると、その化け物が火を吹こうとした。
孝「やばい」
浜「呪文は間に合わない。あ!そうだ!」
すると、浜田はポケットから湊に貰ったある物を使う事に。
浜「喰らえ!」
恵「あれは紫の砂!ずっと持っていたのね」
浜田が投げた紫の砂は、宙を舞い、直ぐに雷雨を降らしてくれる。なので、
百「化け物の火が消える!凄い!あの子は何者?」
しかし、直にあがってしまった。というか急に止まったのだ。
栄「どうして雨が急にピタッと止んだんだ?」
浜「いや、時が止められた。時計の針が全く動かない…」
栄「え?」
皆、慌てている。更に、あの化け物が攻撃し始めてきた。
西「わぁっ!!!えっ?」
ドカーン…
恵「離れて!」
恵子が赤い砂を投げたのだ。その隙に西広がこちらに。そして…
恵「浜田君、孝介、今更この事を隠しても仕方ないわ。全力で皆を守るのよ」
孝「よっしゃ!おふくろ」
すると、浜田と孝介、それに篠岡も武器を出した。