小説「湊の生涯」おお振り編
□第37話
1ページ/12ページ
篠岡を除いた西浦野球部は、学校に戻ってきた。が、何かが起こりそうな予感がする…
第37話『悪の力に打ち勝て!』
西浦高校へ到着した一行。湊は用で遅れるらしい。部室に着いたら、浜田が来た。実は、浜田と三橋は幼なじみだったのだ。で、それに関連して、応援団を作ると言っているので、皆が戸惑ったが、孝介と田島が浜田を連れて、志賀の元へ。すると、明日の朝練に来る様にと言っていた。ついでに浜田は、孝介達と共に野球部へ。水谷と沖は、浜田の事を覚えていた。
水「あの時は助かったよ」
沖「そうそう。俺達だけじゃ、どうにもならなかったし…」
浜「いやぁ〜」
孝「浜田、何か嫌な予感がしないか?」
水「俺、分かる。何か邪悪な気が」
すると、竜巻と共にダオスが現れた。
ダ「久しいのぉ、湊。…て、いない。孝介か…」
孝「何をしに来た?」
ダ「左様、そんなもの、湊を殺しに来たのだ」
栄「!!何だって?」
ダ「今頃、湊は激しい頭痛に襲われているだろう」
浜「卑怯だぞ!」
ダ「なら、ここにいる全員で、私を倒してみよ」
孝「なら、少し時間をくれ!」
ダ「よかろう。7分以内だ!それなら待とう」
西浦の篠岡、湊以外の12人が作戦会議を始めた。
孝「今回は、沖、栄口、水谷は呪文中心。他の8人は主に打撃。浜田は両方で、俺は回復役に回る」
浜「そうしないと回復が追い付かない。湊がいないから、倒れたら終わりなんだ。集中してくれ!」
『おう!』
西浦12人vsダオスの戦いが始まった。
田「おらおらー!」
孝(田島!突っ込み過ぎ!ダオスコレダーが…あ!)
ダオスコレダーという4属性攻撃を受けた田島。
孝「あーもう。ファーストエイド!」
田島は大喜び。花井と巣山と百枝の3人は交互で攻撃。栄口と水谷と沖の3人も、懸命に呪文を唱えている。しかし、ダオスは隙ありゃ呪文で攻撃してくる。
浜「まだだ!」
そして、20分もの長期戦の末、誰も倒れずにダオスに勝利した。それは、途中で篠岡が戻って来たからだった。
浜「ざまぁみろ!ダオス」
ダ「私は負けた。しかし、もう少しで、もっと恐ろしい敵が来る。楽しみにしていろ!」
と言って、消え去った。13人は、恐ろしい敵とは何かと考えていた。すると、何故か阿部の携帯電話が鳴った。阿部が出ると…
阿「はい、阿部です。え?それは本当ですか?分かりました。何とかします」
と、電話を切った。阿部は青ざめた顔をしていた。
栄「どうした?阿部」