小説「湊の生涯」おお振り編
□第38話
1ページ/11ページ
本日は夏大会の開会式。
第38話『夏大会開始』
湊「凄い人だねぇ。吹奏楽でも沢山いたけど」
孝「緊張してるのか?湊」
湊「まっさか〜。全国大会じゃあるまいし♪」
栄「余裕だね。そういえば、桐青はどこかな?」
孝「桐青は去年、甲子園に行ったから、旗持って先頭だろ?」
栄「あ!成る程〜」
湊「あ、始まったみたい。どんな曲かな?」
栄「何か全然違うとこ見てるって感じだな…」
入場は身長順。花井から、巣山、沖、水谷、西広、阿部、湊、栄口、孝介、三橋、田島の順である。で、順番がき、入場し始めた西浦高校。それを1人スタンドで見ている篠岡は感動泣き。一方…
?「三橋さん!西浦出て来た!」
尚「え?花井さん、どこ?どこ?」
尚江は花井の母・菊江と見ていた。
湊「は立ちすぎて、足パンパンに張っちゃったよ」
孝「大丈夫か?まぁ、慣れてないからかな?」
すると、花井〜花井〜と呼んでいる人がいた。それは菊江だった。
花「何の用だ?」
監督は?と聞かれていた花井。が、百枝が現れ、自ら菊江に寄っていき、花井には、この後の指示を出していた。
菊「こき使ってやって下さいね」
この後、尚江を入れて3人で雑談をしていた。で、学校に帰った後の夕方…
浜「じゃあ入るぞ〜」
浜田が応援団の格好をして来た。すると、一緒に応援団をやってくれる、梅原圭介と梶山 力の2人を紹介してくれた浜田。その後…
孝「なんだと!?」
孝介と浜田の、もめ合い等があった。すっかり日が暮れて、夜になった。阿部と三橋が何か話をしていては、いざこざを起こしかけたり、とにかく大変な一日であった。特に三橋。
孝「今日は色々大変だったな」
湊「そうだね。でも、勝負の世界は何時だって敗者は存在する」
孝「ああ、その生活に終止符をうつってやつか」
湊「そう。終焉を迎えない限りは、似たような事は出来るけどね」
孝「まあ、そうだな」
2人は帰宅した。湊はルンルン気分だったが、孝介は気まずい感じの顔をしていた。
孝(湊は、なんであんな意味深な発言をしたんだ?)
そう考えていたようだ。夜中、孝介がトイレから戻って来た時、ベランダに湊がいた。
湊「………」
小さくて聞き取れ無かった様だ。孝介は床に就いた振りをして耳を澄ました。すると…
孝(!!…バカな…)
衝撃的な言葉を聞いてしまった孝介。
孝(湊…お前は、どうしてこう…なんだ?)
しばらくして、湊が部屋の中に入って来た。そして、