小説「湊の生涯」H2編
□第7話
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湊「さっきの分のお返しをしたげる」
湊は跳び上がり、その球を打った。
湊「雷電の如く飛ぶ、インディグネイション打法!」
湊のお陰で4-2と千川リード。柳、またもや三振かと思いきや、振り逃げ。で、比呂が三振。しかし、相手は7人もメンバーチェンジをしてきた。
富「広田がセンター?」
湊「……」
湊は、広田の異変に気付いた様だ。この回の千川の攻撃で、さっき怪我した正捕手に代わって守っていた捕手が、びびりまくっていた。しかし、びびり捕手が怪我をし、小倉という捕手が出て来た。
藤「あの捕手、向こうの監督に嫌われていたらしいですね」
富「そうなると、手強いぞ」
次の回、その小倉という捕手がファインプレーを連発し、その裏の攻撃ではスクイズを決めて来た。
藤「やっぱりあの人、手強いですね」
富「ああいう奴が怖い」
最終回も三者凡退に終わった千川野球部。
片「あらら」
その裏、広田はスリーバントで三振したが、故意に野田の肩にぶつける打ち方をしてきた。
湊「…あの屑が」
しかし、比呂は栄京学園の攻撃を抑え、4-3で勝利を収めた。
『やったー』
小倉には打順は回らなかった。
広「ベストな状態で投げ合いたかったな」
広田は比呂にそう言うも、佐川、大竹、島に冷たい目線を喰らった。でも湊は、
湊「あんたの今の性格は好きになれないけど、とっとと左肘を治してきな。そして野球をしよう。心変わりもするんだよ」
広「あぁ」
湊にはやけに素直な広田であった
比「説教くせーぞー」
湊「じゃあ比呂達は、お仕置き決定みたいね」
比「止めてくれー」
比呂達という発言に、野田は、
野「比呂達…っていう事は?」
湊「心配すんな、佐川と大竹と島の事だから」
『えぇー!?』
比呂だけでなく、3人も説教の巻き添えに。
片「程々にしろよ」
藤「全く…まぁいいか」
服「放置するのかい?」
マイペースな3人であった。
古「さぁ行くわよ」
学校に帰った千川野球部である。さぁ後残す事決勝戦のみとなった千川と明和一。甲子園まで後1つ。さて、この結果はいかに?
こうご期待!
END