□溢れる露滴
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どうしてこうなったのか。僕は己の身で思い知った。
彼を、一途で優しい人を、傷付けて怒らせてしまうなんて…。


いつもなら仲直りの効く喧嘩をよくしていた。でも、今日は違う。仕事先で僕が失敗して、ストレスを九郎にぶつけてしまった。


普段なら抑えられる筈の言葉が止まない。
自分でも分かっていながら彼に当たり、終には別れて欲しいと、勢いに任せて口走ってしまった。君と居ると疲れると。





でも、本当は好きなんです。



誰よりも彼を、愛しているのに。





だけど、九郎は真に受けて怒り、僕を無理矢理犯した。


「あ…く、ろう…も、許し、っ…あぁっ!」


抵抗の許されない、背後からの突き上げ。
欲望と悲しみが混じった情交。



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