証
□ときのあゆみ
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かち、かち、かち、かち…
時計の針が、規則正しく刻を刻むけれど、その刻みが時に残酷で。
きゅぅん、と胸が痛くて小さく軋みをあげる。
切ないと、いうのだろうか。
それとも――……
叔母の腰がぴくんと跳ね、愛撫から逃げるように身を捩る。
「ゃ…、ぁ…んっ、ぁあ…はぁ、ん…」
鼻から抜けていく、甘い声。
背筋がゾクゾクと震え、妖しい熱が身体を駆け巡る。
少しずつ漏れ出る声に艶が含まれ。
蜜壺から、芳香な香りと蜜が溢れ出す。
「弁慶、ここ…すごい溢れてる。感じてるんだ?」
「っ…わ、ないで…」
「何?」
「ひゃあっ……ぁん‥ん、っ…言わない、でっ…」
指を1本挿入するだけで、きゅっと吸い付いてくる柔らかい肉壁。
グチュグチュと音を立てながら
羞恥を
快楽を
嫌なくらい煽りたてる。
小さなソファが、キシキシと悲鳴を上げて。
「まだこんな狭いとこに、オレの入んないじゃん。たっぷりと慣らさなきゃ。」
意地悪な愛撫が、女を高めさせる。
指が2本3本と増えていくころは、既に蕩けきり甘い声でヒノエを誘う。
蜜度の高い、愛の交わり。
「ぁっ…ふ、ゃあん……ぁ、あっ…」
きつく閉じた瞼、目尻に溜まった雫が快楽の意図を示し、こめかみを伝ってゆく。
“禁忌”という名の愛情が、心と身体を鎖でがんじからめに絡めとり。
逃げられないよう、拘束してくれる。