証
□果実の甘くなる頃
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褥が、乱れつつある。
甘く激しい愛撫と言えるのか分からない刺激が、弁慶に休みを与えず襲う快感。
普段味わう快楽と、何処か違う刺激に身震いが止まない。
「ぁ、ぁあっ…ひ、っやぁん…はぁ‥、ふぁっ…」
背中に敷かれた衣が、汗と精液によって皺が寄っていく。
最奥を突き上げる肉棒が、内壁を何度も往復し。
蜜を垂らす熱を握られては一溜まりもなくて、ひたすら喘いで乱れ啼く弁慶。
「もうっ…ぁ、ぁっ…ん、くろ…、ひゃっ…ぁふ…」
「まだ、…っ…終わらせないぞ。」
射精感の訴えを聞き、解放させる所か根元をきつく紐のような物で縛って尿道を塞ぐ。
正常位のまま、片手で器用に両手首を掴み頭上で固定され。
解放損ねた熱が、ふるふると小さく震えながら絶えず蜜を滲ませてくる程に、嫌らしい躰。
「やぁっ、いき…ぃ……ンッ、あぁっ…あっ…」
内部で蠕動が起こり、九郎の楔をきつく締め付け。
己自身を縛られたままで達した。
最奥にジワリと液体がひろがっていくのが、白く霞みがかった意識の中でも分かるくらいに敏感で。
「…クッ…、はぁ…弁慶、縛ったままイったのか?」
「は、ぁっ…はぁ…」
空ろな眼差しを九郎に向けて、もっと、と身体が疼く。
「優し、く…して…?」
「…俺に優しく出来ると思うのか?」
「…おね…い、ですから…」