□君を奪いにいく
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「九郎…」

「弁慶…」


二人は抱き合い、見つめ合いながら顔の距離も徐々に近くなっていき。唇が触れ合いそうな至近距離まで近付き。





ヒ:「ちょーっと待ちな!」

九:「な、何なんだ?」

弁:「…え? ヒノエ?」


突然、闖入者に二人だけの甘い雰囲気を解されながらも現れた人物を視線だけで答え。

二人の態度にヒノエのこめかみには小さく青筋が浮かび。

ヒ「…あんたら、その腕を外しなよ。弁慶はオレの姫君だろ?」

弁「何を言ってるんですか?」

九「何を寝ぼけた事を言っている?」
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