証
□溢れる露滴
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僕の体が揺れる度に、ギシギシとベッドが小さく悲鳴を上げる。まるで、僕の気持ちに同情するかのように。
「駄目だ。まだ…っく…」
後ろからでは分らないけれど、九郎の表情が悲しげに歪んでいるのが手に取るように分かる気がして、僕の心がツキンと痛み。
口端からはだらしなく唾液を垂れ流し、膨張して破裂せんばかりの雄からは、ポタポタと濁った精液を滴らせ、汗に塗れたシーツを斬新に汚していく。
湧き上がる強すぎる快感。それでも僕の体はいやらしく相手を誘い、中でギュウッと男をきつく締め付けて離さない。
律動に合わせて腰を振れば前立腺に九郎の楔が擦れ合い、荒々しく突き上げられると僕は淫靡な嬌声を零しながら絶頂を迎えた。
「ぁあ、はっ…ふ、ぅん、ぃゃあっ…ほん…に、もう……はぁ、ぁあん」
「今日は、っ…寝かせないぞ、弁慶。…たっぷりと、反省するんだな。」
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