証
□Bectar Bloom Heat
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「ぁ、あ!!っひ、ゃ、ぁん……ひ、のえっ…ん、ンァッ…」
小刻みに揺れる腰使いに、意識も喘ぎも支配されて。
身を捩るたびに最奥部へ雄の先端が当たり、勢いよく突き上げられてしまえば迸るは甘い嬌声。
いつしか下から受け入れて、更に深く交わる。
互いの蜜で濡れた蕾は、切なげにきゅうっときつく蠕動して。
胎内を狂わす元凶を、無意識に締め付けてしまう卑猥な蕾は潤い続ける。
「っ…締め付けるなんて、どこで覚えたんだい?ふふっ、天性とでも言えば話は別だろうけど。もっと鳴きなよ、弁慶?」
耳から入る甘ったるい声は、理性と身体の調和を狂わせてしまえる、危ない毒。
ズンッと、重いような下からの突き上げに身体はしなやかに反り返る。
「ゃ…あ、あぁっ…あ、ぁう…、っはぁ…」
自身の体重で、深々と繋がる快感。感情が胸の内で渦を巻く。
「まだ、イかせないよ。自分で動いて、オレを高めてみなよ。」
あと少しのところで、絶頂を極めかけた時に雄へと細い指が絡み射精をせき止められ。
苦しげな喘ぎが、弁慶の開かれたままの口唇から零れ落ちた。
「…ぃっ、やぁ…」
小刻みの動きから、大きな波の律動が互いに押し寄せてきては快楽へと転換される。
逃げ腰を両手で捉え、上下に揺さぶっては円を描くように動かす。
奏でる水音。
奏でられる嬌声。
幾重の音が重なり合えば、雄の匂いは辺りへ漂い昴ぶり続ける。
快楽に目覚めた身体は、どこまでも限りなく堕ちていく。
「小鳥のように、囲って…やるよ。」
身体と同様に、感情は複雑な糸で絡め取られて。
逃げ道はもう、塞がれた。
縋れるのは、束縛してくる彼の、腕の中。
end
→あとがき&懺悔