インステッド
手を振っていた ずっと
なつかしくもない場所
輝いたのはきっと あきらめていたから
目が合うたび笑い合っていた魔法はたしかにあり
気づかないから欲しいとも思わずにいた
手を振っていた ずっと
なつかしくもない場所
情けなかったことも覚えているから
忘れないから さよならぼくの好きだった手のひらと
後ろ姿と少しハネてる髪と
丸まった文字と口をとがらすしぐさ
靴のかかとが鳴らした音もぜんぶ
笑い合っていた魔法はたしかにあり
気づかないから欲しいとも思わずにいた
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