ジャンプ・裏
□1滴の黒
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その特大のスクリーンには何とも怪しげなポルノ映像
気にしまいと飲んでる佳代子の目に飛び込んで来るのは、どんどんエスカレートして行く映画の内容
服を脱ぎ、絡み初めるスクリーンの中の2人
佳代子は初めて見る光景に引き寄せられ、目線を外せなくなった
ゾロとの会話もないがしろになり、そのカップルの様子に見入ってしまっていた
佳代子の今まで見た事ない様なキスを交わし合っている様子に下半身に熱が篭るのが分かった
「佳代子、何かモゾモゾしてっけど、どうした?」
ゾロの言葉で頬を赤らめ俯く佳代子の様子を見て、突然ゾロが佳代子の唇を塞いだ
「ッ!!」
−クチュッ…
「な、何するんですか!」
「あんまりでけぇ声出すんじゃねぇよ、うるせぇから」
佳代子の肩に腕を乗せたままのゾロが佳代子を見ながら呟く
「…ゾ…ロ……?どう言う事ッ!離してッ!」
「俺ぁ、佳代子みたいな女が好みなんだ」
「え…?」
「幼くて、まだ何も知らねぇ純粋無垢な感じ」
「…」
「そうだな、色で例えるなら真っ白だ」
ゾロの顔がジワリジワリと佳代子に近寄る
「その白を違う色に染めてぇなんて思わねぇ」
「…」
「ただ…黒色を1滴落としたいんだよ」
ゾロはそう言うと同時に佳代子の胸をギュッと鷲掴みした
「んぁッ!」
佳代子がガクガク震えながら見上げるゾロに、先程の笑顔はない
佳代子はやっとの思いで小さな声をもらした
「やめて下さい…」
「いくつか言っておく」
ゾロが佳代子の顎を持ち上げ、自分の方へ目を向けさせる
「1つ、俺はちと知れた賞金首だ」
「ぇ…」
「1つ、やめて、嫌と言えば罰を与える」
「そ…んな……」
「1つ、声を出せば罰を与える」
「…」
佳代子は口を紡ぎ、生唾をゴクリと飲んだ
「よし、いい子だ」