テニスの王子様・裏・ブック
□比翼連理
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スカートの上からお尻を撫で上げる手。
気のせいなんかじゃい、痴漢だ。
嫌だ…気持ち悪い……。
恐怖心で身体が強ばる。
お願い、やめて。
誰か助けて……。
そう言いたいのに声が出ない。
私が抵抗しないのをいいことに、その手はスカートの裾を捲り上げ、その中へと伸ばされた。
そして太腿を下から上へとゆっくりと這う。
嫌っ、やめて!
勇気を振り絞ってその手を振り払う。
けれど、逆にその手首を掴まれ、そのまま自由を奪われてしまった。
もう振りほどくこともできない。
太腿を撫で回す手が内側へと移動する。
反射的に両足をぴったりと合わせて、これ以上の侵入を拒む。
それでもいとも簡単に足の間に右手をねじ込み、下着の上から割れ目に触れてくる。
指先でゆっくりと何度も往復する。
知らない男の指が私を凌辱している。
その事実は身震いする程の嫌悪感を生じさせた。
痴漢の手は更に大胆になり、下着の中にまで手を入れてきた。
あっ……。
指の腹で円を描くように、敏感な蕾を撫でる。
羞恥のあまり涙が溢れてきた。
お兄ちゃん…助けて……。
お兄ちゃん……。
身体の震えが止まらない。