私は彼女と友達になりたい。
親友になりたい。
彼女はほかの同級生とはどこか違う。
妙に大人びた雰囲気をまとってる気がする。
だから、
彼女はクラスからういてしまってる。
私は彼女にどこか惹かれるの。
憧れのような感情。
今日もまた彼女の机にへばりつく。
だけど、今日の彼女はなんだか様子が違った。
そして呟いた。
「早く大人になりたいなぁ…」
私は不思議に思った。
私はずっと子供でいたいから。
まだまだ遊び足りないし、
めんどくさいことはやりたくない。
好きなことだけしていたい。
「どうして?」
「子供のままじゃだめだから…」
苦笑した彼女は、続けてこう言った。
「将来の夢とかあるの?現実させたいことや、叶えてみたいこととか」
私は考えてみた。
ないわけじゃない。
やってみたいけとがあるから。
「…えっとね…、笑わない?」
「笑うわけないよ」
だから私は正直に答えた。
そしたら彼女は、私なら大丈夫だと言った。
「自分が実現したい夢ならね、
それにむかって進まなきゃ。
自分が自分の夢を信じなければ、
なにも変わらないの。
もし周りの人に笑われたり、なんか言われてもさ、
関係ないじゃん?
だって、その人が実現させるわけじゃないんだもん。
私が実現させるんだから。
だからね、お互いがんばろ?」
ひどく綺麗な笑顔で、
あまりにもまっすぐに彼女は言ったから、
照れてしまったけど、嬉しかったんだ。
そうだね。
恥ずかしかったんだ。
誰かに馬鹿にされるんじゃないかって。
誰にも言えなかったことなんだ。
私ね、がんばることにしたよ。
夢を描く?