かすみ創庫1(同人)
□未定・執筆中
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「ぎぃゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ある日、梅雨も明けるかというころ真選組屯所ではこの世の終わりが来たんじゃないかというほどの悲鳴が、
この時期には珍しい青空に響き渡っていた。
「副長ぉぉぉぉ!!どうしたんすかぁぁぁぁぁ?!!」
「何事だ、トシィィィィ!」
「まさかゴキブリでも出たんじゃないスか?」
「まっさかぁ、そんなん毎日顔突き合わせてんじゃねぇかい。」
「いや、でもこれトッシーかもしれませんよ?」
「マジで?!そうか、、
トッシーィィィィィい!ゴキブリでもでたんかぁぁぁ!!?」
『ちげええええ!!!おまっ、シバクぞ山崎ィィィ!!』
『なっんじゃそらぁぁぁぁぁ!』
近藤、山崎、原田の声が綺麗に揃った。
此処は土方の部屋、その中に、一同に背を向けて座っている土方には、、、、
頭の上に黒いフサフサとした三角形の、
どう見ても
「ね、、ねこぉ、、、??」
猫耳としか見えないものが
それはそれは可愛らしく生えていた。
「ふ、、副長ぉ?、、」
部屋に置いてある鏡の前に立っている土方は
よく見るとぷるぷる震えていた。
振り返った顔には血の気が無い。
そして、
「なんだ?これ、、、」
震える声で一言。
なんとも言えぬ雰囲気の中で、
沖田を除く全員が青ざめていた。