三國

□見送る者
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心配はしないつもりだった。

けど何だかんだ言ってふと頭の隅に浮かぶのはあいつのことばかりだし、それ程に心を染め抜かれているという事実につい苦笑も浮かぶ。

ただ、無事でいればいい。

掠り傷や打ち身なら日常茶飯事だけれど、爆破や矢の雨が降るなんてことさえもさして珍しくない場所なんだ。

いつ何があるか判らない、一瞬の油断が命取りになる……それが、戦というもの。


【見送る者】
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