おかわり
□*可愛いお前*
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ピク
緑色の可愛いまりもに似た頭が揺れる。
ピク
綺麗な形の眉が上に上がる。
ピク。
広い額に筋が走る。
理由は目の前にいるバカ男のせい。
「なぁ〜み、すわんっv今日も可愛いね、ちょっと焼けた?日焼け止めぬりましょうかぁ〜v」
などと言ってやたらデレデレしやがる。
元から奥手で、恥ずかしがりやなゾロは、やめろとか、俺だけにしろ。とか、そんな事言えない。
だから、毎日行われる光景を、只苛々しながら見るしかない。
フワリ…
いつもよりナミがきつい香水を付けているせいか、サンジの香りと混ざって風に乗りゾロの元へ届く。
苛々苛々。
場所を変えよう。
と立ち上がろうとすると、テトテトとチョッパーが走ってきた。
丸くて可愛いチョッパーを見て、少し気持ちが和らいだのか、ゾロは微笑してチョッパーを抱きかかえた。
「どうしたゾロ」
くりくりした目で見てくるチョッパーに、ゾロは頬摺りをしてやる。
それがくすぐったくて、チョッパーは照れたようにゾロの顔を押す。
「そ、そんなのしても、嬉しくないぞコノヤロがーーっ」
デレデレと、一目で解る表情をするチョッパーに癒され、ゾロは眠たくなって。
チラッとサンジを見てから、場所を変えて二人で昼寝をした。
まぁ、ふて寝とも取れるのだが。