おかわり

□深夜デート
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「線香花火でいいの?」

夜も深い夜中の2時、緑が生い茂る
都会の中でも一段と空気が綺麗な緑地公園の一角に、黒いタートルネックに皮パンと言ったいかにも柄の悪い男の声が。


「ぼく線香花火大好きなん」


高めの声の持ち主は、ゆるくパーマのかかった髪、まつげの長い瞳。
桃色が綺麗な半袖のシャツを着た少年…いや、男が。



どう見ても前者とは雰囲気が合わない。


「剛君が好きなら、僕も好きだよ」

言って、手でライターを遊びながら笑う。

この男の恋人は、今はエンドリケリーエンドリケリーで大人気の歌手、堂本剛。


「Gacktさんくさっ///」


言いながらも頬は赤く、口元は嬉しそうに綻んでいた。


最近忙しくて、なかなか会う事もできず、約束していた花火も出来ずにいた。


もう残暑が歌われる中、二人はコッソリとこの緑地公園に集まった。

二人とも、もう会いたくて会いたくて仕方なかった。


だから、人気が無いこの時間に。

前から花火がしたいと言っていた剛の願いを叶えるべく、Gacktは花火を用意していた。


ここに来る前に電話で訪ねたら、剛は線香花火がいいといった。


Gacktは打ち上げとかいいのかと訪ねたが、剛は線香花火がいいと。

剛によく似合う小さく綺麗な線香花火。
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