おかわり
□診察室
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「うっとりさ〜んの、ごきげんさ〜ん♪ぼくは深海魚〜♪」
玄関から不思議な歌が聞こえる。
その馬鹿な歌がやたらと可愛くて、Gacktはつい吹き出してしまう。
しかしデレデレしてる場合では無い。
キリリと表情をしめて、リビングのドアに剛が手をかけた時、
「堂本さん入って下さい」
と低くセリフを吐いた。
「?どしたんGacktさ…………!!//」
剛は自分を見た瞬間、頬をほんのりピンクにさせて一歩後ずさった。
「なっなっなんで!///」
目の前のGacktは、黒のベストに真っ白な白衣。
首からは聴診器をかけて長い足を組み、光沢の有る靴をはき頬杖をついて剛に微笑みかけていた。
もう剛にはそのGacktが王子様に見えた。
白衣だけど笑
「今日はお医者さんごっこしようか」
そういって綺麗に微笑してやる。
剛は女の子のように真っ赤になり恥ずかしそうだ。
「さぁ、そこに掛けて下さい」
前の診察用の椅子に座るよう促す。
勿論この椅子もスタッフ(大道具)に用意させた。
「でもっ///」
真っ赤になり戸惑う剛を楽しむ様に、Gacktは足を組み替えて話す。
「おや、随分と顔が赤いですね…風邪かな?さぁ早く座って…」