■グエン=ドルフ■

グエン=ドルフはテテュス、ファントレイユの一級上の、

教練の上級生です。

この一年は、ギデオン、ファントレイユと

いうかつてナイ綺麗所の入隊にもかかわらず

グエン=ドルフはテテュスに一目惚れ。

で、彼はと言うと、アースルーリンドの金髪ケダモノ軍団の

一人で、金髪に緑の瞳。

ええと、ギュンターさんもそうですが、

この金髪ケダモノ軍団は、ギデオンしかりで、皆美形なんですね。

でもギデオンみたく女顔じゃ、ありません。

他、金髪でないけど、ケダモノはマリーエルさんがいますね。

筋金入りです。

で、この、アースルーリンドの外の北の地の血統を継ぐ、

美形のケダモノは、東領地ギルムダーゼンの大公子息で

この東領地ギルムダーゼンはケダモノだらけです。

そのトップだから、どんだけか、解るでしょう。

ああまだ、グエンの父ちゃんが大公だから、

彼は次期大公。

しかし、ケダモノの環境でケダモノの親玉が

父親だから、そりゃあ、理屈なんてあってないようなもの。

レイファスの正反対に位置する、ご意見無用の

ケダモノが、グエン=ドルフです。

美形。で長身。

喧嘩大好き。

でもって教練時代は毎晩、寝室に日替わりで下級生が

通って来たという、モテまくり、アンド精力ありすぎ男で

テテュスに呆れられる。

このころ、体制が厳しく、地方大公は都ではやっぱり

馬鹿にされていたのですが、なにせ、ご意見無用のグエンです。

状況が厳しいからって、大人しくしている筈もありません。

体制を皮肉り、罵り、からかい、

やりたい放題。

本人はただ、好き放題していただけですが、同様、差別の憂き目に

あっている殆どの同級生には圧倒的人気者です。

ギデオンもそうですが、まあ、相手がどうであれ、

自分を曲げない所がウケるんでしょう。

英雄扱いされてました。

それに地方大公子息というのは大抵、態度がでかくて、ガラが悪い

と相場は決まっています。

しかしケダモノですが、ヒト慣れしているというか、結構

人なつっこく、気さくなところが、イイんでしょうね。人気者です。

ところが・・・・・・・・・。

モテまくりのグエンは、実はお嬢様タイプに致命的に、弱かった。

テテュスってば、面差しが可憐で華やかなイファス、端正で綺麗な

ファントレイユ。と似てるのに、しかも

大貴族なのに、一番控えめだし、ゆったりとして優雅だし、

焦げ茶の髪で色白で、この頃14だったんで、

グエンからはそりゃあ可愛く、見えたんでしょうね。

テテュスってば同級生ではアドルフェスと並ぶ大柄。

剣の腕も、ギデオンに次ぐ実力派。

大貴族なのに親しみやすいし、笑顔がチャーミングなのに

やる時ゃ、やる。って頼りになる男だし。

お人良しそうに見えて、結構抜け目なし。

それでいて・・・・・・・・・。とってもお上品だったんですね。

この、父親の血を引く、ゆったり優雅。な

“たおやか"な風情に、ぞっこん参ったんですね。

グエンはもう、彼が気に入っちゃって、気を引きたくて

仕方無いんですね。

ファントレイユに、バレバレですね。

でもグエンは毎晩尋ねてくる下級生とお楽しみの

もの凄く手の早い遊び人だから

思い切り、ファントレイユに睨まれるんですね。

・・・・・・・・・、でもって、グエンってば、どうしようもない、

ケダモノの癖に、テテュスに嫌われると本当に

しょげ返って、それは可愛いんですね。

やっぱテテュス、ほだされるかなあ・・・・・・。

乱暴で来たら、断固戦うでしょうが、彼、情に、脆いからなぁ・・・・・・・・・。


■マリーエル■

グエンより二つ上。

彼も地方大公《北領地[シェンダー・ラーデン]》子息です。

ローランデの息子。ギュンターとはお知り合い。

ギュンターと似てるグエンを、なんだかんだ言って

気に入って、面倒見ている。

実はマリーエルも、母親がそれは美人で母親似。

栗毛に、薄い色の筋がいっぱい入った長髪で、瞳が

青紫です。

まあ、少年の頃はそれは女のコに間違われたんですが

ギデオン程育ちが良くないし、体格はいいし、

地方大公子息でケダモノ。

母親も美人だけど中味、ケダモノ。

と、もう鋼鉄のように意思の硬い男でして。

若くして、北領地[シェンダー・ラーデン]

で、『私欲の民』と死闘を演じ、見事これをうち破って

英雄扱いされています。

まあね。地方はこうでなくちゃ。

ってカンジの人ですね。

ファントレイユの教練時代、ファンちゃんがキレて、剣の講師を

滅多突きにして病院送りにしたので

暫く、その代理をしていました。

その頃から、グエンや・・・・・・・・・。

ギデオンの事は、仔ライオンのように可愛がっていました。


彼の母親は、夫ローランデにベタホレですが

彼も母親同様、父親の筈のローランデに、ベタ惚れです。

失恋しましたが・・・。


■シュトレーゼ■

シャッセル同様、薄い金髪。白っぽい金髪かな?

この人も青の瞳。

シャッセル同様、美形で性格良しの

作者のお気に入り。

堅くて真面目なシャッセルと違って、くだけまくっています。

マリーエルとは、仲がいいのか悪いのか

会うと喧嘩してます。

『光の民』のおばあちゃんがいて、彼女は

美形のおじいちゃんに一目惚れをしたという家柄なので

本当に美形です。

『光の民』との、クォーター。

ちょっと力、使えます。

『光の民』の掟があるので、他とは一線引いていますが

本人は『光の民』の混血の中でクォーターなんて、

大した能力が無くて、馬鹿にされてるというか、あんまり

持ち上げられたりしていないので

性格が練られています。

容姿に関しても、『光の民』の混血の里に居て

『光の民』の血が入ってる美形ばっかの

中に居るので、自分の容姿はすぐれているとは

全然思っていない、気のいいヒトです。

アクロバットみたいな剣使いをします。

剣だけてなく、時々足で引っかけたり。

ともかく素早いし、マリーエルと戦っても

負けた事がナイので(勝ったとは、言いません・・・)

マリーエルはそれは、いつも軽やかにかわされ

逃げられて腹を立てています。

負けてないけど、勝てないのがイヤらしいです。

しかも、クチも減りません。

シュトレーゼの顔を見ていると、マリーエルはどうやら

むらむらと怒りの炎が、燃え上がるらしいです。

作者、なんの気なしに本編書いてて、この二人が出会う

シーンでいきなり喧嘩になって、『なんで?』

と思ったんですが、作者は二人の遺恨を綺麗に

忘れていたのに、本人達は覚えていたようです・・・。

特に、マリーエル。

みんな(年下、かつての教え子)の前で、みっともなく、

シュトレーゼに喧嘩売り始め、

作者ですら物語の行方が解らなくて

困りましたが、後で

『ああそうか・・・。この二人、仲悪かったっけ・・・』

と思い出しました。

はぁぁぁ。

やっぱアースルーリンドは、キャラが作ってるわ・・・・・・・・・。



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