■レイファス■

本編4巻に登場。

ファントレイユと同い年のいとこ。

彼より小柄で、面立ちの似た美貌の持ち主。

髪はファントレイユより少し濃い目の艶やかな栗毛。

瞳は紫かがった青。

それは華やかで、黙っていると可愛いらしく見え、もう一人のいとこ

テテュスに、『ピンクの花の精』と言われた。

が、中味は非情に辛口。

番外編でも、名前だけ登場するが、

外見に騙される相手を

馬鹿にして楽しんでいる、とんでもない奴。

ファントレイユの母親と彼の母親は姉妹で仲が良く、

幼児の頃から一緒で気心が知れた兄弟のような間柄。

8才の時、いとこテテュスの領地内で、狼藉者に乱暴された

という幼児体験の持ち主で、領主のアイリスが責任を取って

暫く彼の面倒を見、その後レイファスに乞われて恋人役迄

務めた。その為、レイファスが初恋の、アイリスの息子テテュスと、

アイリスを尊敬すべき騎士と慕っているファントレイユに

複雑な心境をもたらした。


当人曰わく、『アイリスのようなとびきりの男が釣れたんだから

美味しい体験だった』

と、悲惨な幼児体験の感想をのたまって周囲を呆れさせた。

この幼児体験と、彼の容姿から、男ばかりの教練校には

とても入れられないと、

アイリスは彼に特別訓練生の立場を与えて教練には参加

させなかったので、ファントレイユとテテュスの二人が、

教練校へと進学。

のち、ファントレイユは近衛。テテュスは宮仕えの

『光の塔』付き連隊へと進んだ。

レイファスはアイリスの肝いりで、『神聖神殿隊』付き

連隊へと進むのであった。



■テテュス■

大柄でゆったりとした穏やかな騎士。

ファントレイユの、もう一人のいとこで、彼らと同い年。

大貴族で軍にそれは顔のきく、アイリスの一人息子。

それは濃い、黒っぽい栗色の巻き毛。

群青色の瞳で、ファントレイユ、レイファスと面差しが似ている。

が、先の二人がそれは美貌を誇るが、彼は顔立ちは

良く見るととても綺麗だが、あまりそれが際だって目に入らない。

どちらかというと、ゆったりとしていて、一緒に居て居心地良く

信頼出来る好印象の方が、強い。

二人のいとこより家が大貴族なせいか、おおらかでお坊ちゃん。

いとこ達の中では体も大きく、剣の資質にも恵まれた

一番の騎士。教練時代は、ギデオンに次ぐ二番目に優れた

騎士だった。ファントレイユが再三、自分の剣の腕は大した

事が無いと思っているのは、彼とずっと居たせいだろう。

アイリスと同様、ファントレイユはテテュスの事も大変

気に入って、大好きなようだ。

ファントレイユとレイファスとは、テテュスの母親が

亡くなった、6才の頃に出会う。

二人の美貌のいとこの独特に雰囲気に、それは魅せられ、

特にレイファスの可憐な容姿に一目惚れするが

後にとんでもない性格だと解って大失恋する。

後、教練校にファントレイユと入隊するが、彼を大事に

護る事を使命の様に思っている、根っからの騎士。

後に出てくる、やんちゃな上級生、グエン=ドルフに

えらい惚れられているが、ファントレイユもレイファスも

作者も、彼は性格がいいので

大人しい可愛いこちゃんと、くっつけたいのである・・・。

おい!聞いているか?グエン=ドルフ!

いかんせん、本人がお坊ちゃんで、人がいいので、

驚愕のブレイボーイ、グエン=ドルフの、マジに惚れた

可愛い様子にほだされないか、それはみんな、心配している。


■アイリス■

テテュスの父親で、ファントレイユとレイファスの叔父。

濃い栗毛の巻き毛。

でやはり群青の、ほぼテテュスと同じ髪と目の色にもかかわらず

それは優雅でチャーミングな男で、テテュスとは印象が

まるで違う。

軍では、外見はそうは見えないのに

戦地での勇敢さで名を馳せ、

大貴族なので役職についてからもその頭脳の回転の早さと、

表はそれは優雅だが中味は剛胆な社交術で、

ギデオンの叔父の右将軍、

ドッセルスキ(甥のギデオンと敵対し、後にギデオン暗殺を企む。

ギデオンの父で、兄であるアルフォロイスと違い、剣の腕も人望も無いので、

権力で人を従わせようとする、嫌われ者)と

その勢力争いをしていつも勝っている。

番外特記で登場するが、ギデオンの叔父ドッセルスキは、

若くして亡くなったギデオンの父、アルフォロイスの勢力を一掃すべく、

現体制に逆らう第一人者であるアイリスを幾度も失脚

させようとの企むが、アイリスは尽く勝ち抜き、

差し向けられた刺客迄軽くあしらう、剛胆な男である。

アルフォロイスは余りにも多くの人々に尊敬され、

崇拝された素晴らしい右将軍だった為、

後任のその弟ドッセルスキは、兄を慕う男達を、それは疎んじる。

ドッセルスキに睨まれた、アルフォロイスを慕う者達を

アイリスは自分の傘下で守り抜いた、頼りになる男。

だけれど私生活ではテテュスの母を早くに亡くし、

結局レイファスに振られて、それは自由に独身生活を

満喫しているので、ファントレイユとレイファスの母、二人の妹達に

大層睨まれているのである。

どうやら、両刀の上、受け攻めどっちも大丈夫という

人、らしい・・・。

あんまり出番が無く、このキャラと作者がまだ、

じっくり話していないので

テテュスの体の弱かった母親にベタ惚れだった事と

唯一の弱点は息子に嫌われる事。と言われるくらい、

息子に弱い事くらいしか、解っていない。

[TOPへ]
[カスタマイズ]




©フォレストページ