って、二人かな・・・・・・・・・。

■マリーエルの父ちゃんの、ローランデ■

とても品のいい貴公子で、北領地[シェンダー・ラーデン]の大公子息。

上品で誠実、大人しげな外観の

割には、腕が立ち、肝も座った剣士。

濃い栗毛の癖毛に、幾筋も明るい栗毛の混じった、流麗な髪。

深い青の瞳。

追加特記に出てくる、ギュンターに惚れ込まれた

それは不幸なお方であります・・・・・・・・・。

教練の一年で、剣の一斉講習で


上級生を全て押しのけて勝ち上がり、

最上級生でカリスマの軍神ディアヴォロスと剣を交え

教練中に名を轟かせた有名人で、

“剣聖"として誰もが一目置く存在・・・。

にもかかわらず、ギュンターに

惚れられた為に人生

狂ってしまう・・・。

やはり大公婦人の座を狙うデルアンネに、

卑劣な手で結婚に追い込まれ、マリーエルが産まれる。

後、フェールラという女性と出会い、彼女の間に

テレッセンを授かるが

フェールラはデルアンネに追い出され

流浪の地で亡くなり、

デルアンネは謝罪を兼ねて

テレッセンを自分の息子のように育てる。

ギュンターにいつもやり込められ

ローランデのベタ惚れの彼女にとって

ギュンターは忌々しい、最大の恋敵。

一説によると、ギュンターですら手こずる恋敵は

ローランデの息子、マリーエルだそうだ。


■ギュンター■

金髪に紫の瞳で長身の美丈夫で、追加特記にこれから登場します。

アイリスの、助っ人として。

長身です・・・。

若い頃は素晴らしい体格と美貌で

モテまくってました・・・。

性格は、野獣です・・・・・・。

このアースルーリンドで金髪と言えば、野獣・・・・・・。

のごとく、そういう血統なんでしょうかね・・・・・・。

追加特記では、中央護衛連隊の、隊長をしていますね・・・・・・。

剣は自己流ですが、ともかく、喧嘩に強いタイプですね・・・。

剣の、腕が立つというより・・・・・・・・・。

中央なので、家はそこそこいいようです・・・。

地方はもれなく、野蛮人だらけで、中央や都はかなり上品な

人種が多いですね。さすがに。


でもこいつは、野獣です・・・。

そこそこ品の良い、野獣でしょうかね・・・・・・・・・。



§ギュンターに、インタビュー§


ギュンターさん。遊び人と

言うことですが。

「・・・世間一般の評価だな」

ご自分で相手は誘わない。

と言う噂ですが。

「相手がしようと言うのを断らないだけだ」

・・・でも、とってもいい。と言う評判だとかで。

どうやって、テクを磨いたんでしょうか?

「・・・相手が色々してくるから、

いいな。と思うのを次の相手に

してみるだけだ」

・・・つまり、それがウケてまた評判が上がる?

「まあ、それを繰り返していく

内に、経験豊富に、ならないか?

普通」

・・・・・・お説、ごもっともです・・・。

では、ローランデさんの事ですが。

「・・・・・・・・・・・・」

彼は実際、経験という観点からは

どうなんでしょう?

「・・・・・・・・・世間の評判通りだ」

あ・・・ローランデさんが言うには

自分は標準だと、おっしゃってますが・・・。

「標準より絶対、ウブだろう?

世間の男はもう少し色々、知ってるぞ?」

・・・でも、出会った頃ってローランデさんは確か、

教練の二年生・・・つまり15才って

事ですよね?

「・・・・・・・・・俺が15の時は一通り、知っていたが」

貴方はだって、普通じゃないでしょう?

「・・・・・・だが、ローランデは

絶対普通の15の男達よりは経験値が低い」

・・・ええと・・・。

で、それは、解ってたんですよね?

あの後、世間では

経験豊富な貴方が

そのウブなローランデさんを

思い切り弄んだと

非難囂々だったそうですが・・・。

「・・・・・・相手が惚れた相手だと

手加減が難しい」

・・・・・・でも、それはウブな相手に

それは経験豊富な貴方が

思いっきりって、マズく無いですか?

ローランデさんを崇拝する下級生達に

何度も殺気立たれていたとか・・・。

「結果、そうなっただけで意図してやってないぞ!」

・・・・・・えーと。

世間の思惑は、二の次だったと。

「俺はそれで無くてもこのツラだしな。

世間の思惑なんて考えてたら

やりたい事も満足に出来ない」

・・・世間を気にする貴方が

想像出来ませんが。確かに。

「当たり前だ。

実際の俺とかけ離れた世間の

見解にいちいち、合わせてられるか?」

・・・ですよね。

女性達は貴方が優美な美男なので

ロマンチックな男と、勘違いしていたと

聞きますが・・・。

「どこをどう見たら、俺がロマンチックになるのか、

全く解らない。

オーガスタスやディンダーデンが

聞いたら、笑い転げるぞ」

・・・はい。彼らの見解では

現実思考の塊で

空想癖や想像力は

著しく、欠如してる・・・。

つまり、ロマンチックとは対極に

居るとの事ですが・・・。

「どうして行為に

想像力が必要か、理解出来ない。

あれはやるもんで、想像するもんじゃ

ないだろう?」

・・・ちなみにお聞きしますけど

したいと思って相手が居なかった事は

ありますか?

「そりゃ・・・近衛で軍人してたら

あるだろう?」

・・・ではもっと、生活規制の少なかった頃は?

「・・・・・・・・・不自由した事だって

あった・・・・・・・・・・・・・・・筈だ」

間が、長いんですが。

「・・・・・・まああまり、長い間

不自由した思いは確かに無いかもな。

だが・・・それでローランデの時は

不自由しまくってたのかな」

・・・オーガスタスさんのご意見では

ローランデさんが誘ってくれないから

彼の時間が空かない間は

お預けを喰らった犬のように

大人しくしていたと。

「・・・あいつ、絶対、笑ってたろう?」

・・・笑ってました・・・。

ちなみに、ローランデさんに誘われたら・・・。

「飛んで行くに、決まってる!

だが一度も、そんな事は、無い」

・・・・・・・・・結構付き合いが長いそうですが・・・

その間、一度も無いんですか?

「・・・いい、と臭わされた事は

幾度かあるが

そういう時に限ってさすがの俺でも

『ここでするのは、マズいだろう』

って時だ」

・・・ギュンターさんでも、あるんですか?

そういう時が。

「言ったろう!滅多に、無いって!

で、そういう時ローランデの親父さんが

こっちに来てたりだとか

ローランデにとっての、大事な記念日で

大勢の人に祝福を受ける日で

俺が独り占めしちゃ

マズいような日だ」

・・・つまり、貴方が絶対

手が出せないような日に限って

『いいよ』ですか?

「考えようによってはいじめだ。

だが、ローランデの場合

完全に天然だからな。

いじめより、タチが、悪い」

ローランデの息子のマリーエルには

散々タチが悪いと

愚痴ったそうですが・・・。

「愚痴ったと言うか、あいつ餓鬼の癖に

俺の親父の扱いを監視してやがったから

こういう事情だと

教えるしか、無いじゃないか」

でもマリーエルは、貴方が彼の要請に従って

ローランデさんを気遣い面倒を見てくれたから

文句が言えなかったと・・・。

「・・・まあ・・・フェールラと、

産まれたばかりのテレッセンに去られた事が

打撃だったみたいだ」

彼らを追っ払ったのは彼の妻、デルアンネだ

そうですが・・・。

デルアンネの失態でいつも貴方は

ポイント稼いでませんか?

「・・・知るか!そんなつもりは無い!

いわば俺は、デルアンネの

尻拭いだろう?」

・・・それも、そうですね・・・。

でもデルアンネが居ず、フェールラだけだったら、

貴方はフェールラに負けていたんじゃ

ありませんか?

「・・・・・・後年告白されたが

俺があんまり迫るから

避難場所をしてくれたフェールラが

必要だったんだと」

つまり、貴方が居なければフェールラさんは必要無かったと?

「・・・・・・・・・そう、なるな」

じゃ、もし貴方が迫らなかったら

ローランデさんはどうだったんでしょうか?

「世間の見解だが

あれは並外れた剣士の上

自分の領民を護る守護神のような男だし

自分の使命に疑問すら無い。

俺みたいに遊ぼうとか、全く考えてない

から、女を見る目が無い。

俺が迫らなくても

絶対恋愛事情はそれは、ぼんくらだから、

デルアンネみたいな、

大公婦人に収まりたい派手好きな

ロクでも無い女に

捕まったに決まってる」

・・・でも、貴方に迫られて

困惑しまくりの隙だらけだったから

デルアンネにつけ込まれた。という

見解も、あります。

彼に見合った、誠実で心優しい女性と

立派な家庭を築いた。と言う意見は

どう思いますか?

「・・・彼が恋愛もロクにしないで

一人身だったら

きっと彼の性格に惚れ込む

周囲の男達が

見合った女を、彼に紹介したろうな」

・・・じゃ、やっぱり貴方が

居なかったら、ローランデさんは

それは立派な地方大公として

幸せな人生を送った。とか、

考えてない?

「そんな事は、解りきってるし

俺だって一応、身を引こうとは何度も

してみたんだ!」

・・・無理だった?

「・・・出来てたら、こんなにしつこく

思い続けてるか?!

大体、近衛で激戦続きで、

俺だってこんなに長生きするなんて

思ってなかった。

戦闘で、部下を見捨てる事は絶対

出来ないし。自分の身だけ考えてられない

から絶対どこかで、

零れた部下と一緒に、死ぬと、思ってた。

ディンダーデンと来たら

俺が死ぬと隊長しなきゃならないから

まだ近衛でひよっこの俺を庇い通すし・・・」

死にそびれた?

「そうだ。文句はあいつに、言ってくれ!

18の後半で隊長で、19の年当たりは

一番ヤバかった時期だし

オーガスタスにも、やり用を考えないと

死ぬと、言われていた。

だが、負傷した部下を見捨てる位なら

自分が死んだ方がマシだと思ってたから

その通り貫いた。

それはそれで、納得いく、いい人生だろう?

だが、五度程かなりヤバかったが

ディンダーデンが必ず、助けに来る。

あいつ、ああ見えても近衛で一目置かれる

腕の立つ男だったしな」

・・・・・・そうですね。

彼は気の済む迄大暴れしたくて

近衛に入ったとか。

「戦闘ではどれだけ暴れても

文句が出ないどころか、腕が立つと

持ち上げられて最高だと、言っていた」

隊の中ではディンダーデン。

そして近衛の陰謀の中では、

結局オーガスタスに助けられていたと?

「・・・そういう事に、成る。

教練に編入した時

代々俺の家系が近衛に行かないのは

男達が皆、仲間を見捨てられずに

助けに行って命を落とすからだと聞いた。

だから、それ位なら領民の為に死んだ方が

マシだと、家系の男達は近衛に行かず

領地を護った。

領地なら、仲間を見捨てられない男ばかりだ。

皆が互いを護るから

長生き出来ると」

じゃ、教練に編入した時点で

長生き出来ないと思っていたんですか?

「・・・それは頭の片隅に、あったから

来るもの拒まずだったし

遊びと言えば、絶対出かけたのかもな」

・・・で、ローランデさん相手にも

全力投球、しちゃったんですね?

「だって思い残す事があったら

気持ちよく死ねないだろう?

もう命が尽きると言う時に

あの時あの美人の誘いに

乗って置けば良かった。

腕に抱いたら、どれだけ

良かったんだろう・・・なんて

思って死ねるか?!

悔しくて、魂が迷っちまう!」

・・・・・・・・・・・・そういうつもりで

ローランデさん相手にも

イケイケだったんですね?

「・・・どうせ20迄生きないと思ったし。

その年で俺が居なく成れば

ローランデだって、本来の自分の

人生を生きられただろう?」

・・・・・・・・・・・・・・・。

そういう風だから、いっつも

ローランデさんに、怒られるし、

泣かれるって、解ってます?

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ありがとう。

もう、解りました。


「解ったのか?」

世間が一斉に、

ローランデさんの味方に

付く筈ですよ。

「・・・・・・・・・・・・・・・そうだな」

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