宮中護衛連隊。
ここは中央護衛連隊所属です。
まあ、地方連隊って大抵、地区担当の隊の、寄せ集め
ですからね･･･。
宮中が特別なのは、偉そう･･･だから･･･。
上司の、中央護衛連隊長すら、手こずる、手強い奴ら･･･。
それが、宮中です。
もちろん、宮中の他にも、城下町とかあるんだけど
この宮中は、見目が、良くないといけない･･･。
しかも、身分が高くないと、いけない･･･。
ベル薔薇の近衛が、アースルーリンドだとこの宮中
に当たる訳です。
しかも！腕も立ち、アタマも、良くないと･･････。
でも実際、連隊長以外は意外に、馬鹿です･････････。
カオは、いいんだけど･･･。
だから､アドルフェスとかレンフィールとかはここに入ったって
よさそうだし、シャッセルだって勧誘を、受けた。
でも結局、エリート意識の高い、馬鹿だし、
なんてったって近衛には、そこらの美人も平伏すべっぴんの
ギデオンが居る･･････。
王家の血筋だし、偉そうだし、容姿はそれは綺麗だけど
ヘンに、道徳的で、猛獣の癖に、品がいい･･････。
でもって、育ちがいいもんだから、結構、人が良くて
素直なとこもあって、カワイイ･･････。
もう、この三人は宮中なんて･･････ギデオンの魅力に、
勝てるか！ってカンジです。
しかも、彼が居ると戦がやたら、盛り上がる。
暴れるのが大好きな人には、先頭切って戦う
ギデオンは、もう、たまんないっス！
ってカンジですね･････････。
ギデオンと居たくて、近衛に残った奴はいっぱい、
居るんだろうな････････････。
でも宮中は地方･･･中央護衛の一部署の癖に
近衛なんて、野蛮人の集まりだ。
と、馬鹿にしている･････････。
ともかく、皆からあんまり好かれていない連隊です･･･。
でも、いいんです･･･。
なんてったって、宮中ですから･･････。
一応、治安は護り、後は身分の高い相手に
ごろごろ喉鳴らしてりゃ、いいんですから･･････。
もうそれで、地方の一部署だろうが、偉いんです！
虎の威を借る、狐なのに･････････。
見目が重要なのは、そりゃ、城に居る
身分の高い女性の為です･････････。
笑えます。
なので、この部署に代々息子を送り込む
大貴族達はともかく、べっぴんと結婚します･･････。
勿論、仕事中に、ひっかけるんですね･･･。
身分の高い、べっぴんを･･････。
かくして、今の宮中連隊の兵達は、
無事、仕事中に美人を引っかけ、息子をまた、
ここに入れる事に成功するんですね･･････。
まあ、そういう訳で、高慢な彼らより人が良くて
警護にしょっちゅう駆り出される、『光の塔』付き連隊の
テテュスとか、王子の護衛でそれはモテモテの、
ファントレイユとかはきっちり、ここの連中の、目の、敵です･･････。
でも二人の後ろには、大貴族で実力充分の軍の大物、
テテュスのとうちゃんのアイリスが居て、この人がコワイので
彼らは面と向かって、文句が言えないんですね･････････。
ストレス、たまってるだろうな･･････。
手柄はテテュスに取られ、美人はファントレイユに･･････。
まあその内、喧嘩をふっかけてくるでしょうね。この二人に。
絶対。･････････。
でもそれをお話に書けるかは･･････。
読んで下さる方が居るか、どうかに、かかっています･･････。
って、書きたかったら書くだろうて。