北領地[シェンダー・ラーデン]
さて。
いよいよ北です。
本編でもこの地で問題が起きています。
アースルーリンドの地方領地の中でも最大の領地。
北と言っても、山岳地帯はまあちょっとは寒いですが、
基本的には大陸で言えばそれ程北に、ある訳ではありません。
この領地も住民は野蛮人です。
まあ、しょっ中、野蛮人と戦っているので
野蛮で無ければ、務まりません。
が、ここの大公は、ローランデのお父ちゃんくらいから
上品になります。
ローランデの息子の、マリーエルになった時
また野蛮人を通り越して猛獣に、なってしまっていますが。
北領地[シェンダー・ラーデン]大公は西、東と
交友関係ありますが(隣接しているので、
東は野蛮人ですが、西は違います。
西地方の大公はまた特殊な事情で、大層大人しく
品があるので、この双方と付き合っていける人物
となりましょう。
ですが、ここの地方宮廷は、都会コンプレックスがとーーーっ
ても強いので、ローランデのような、地方でありながら
それは端正で品良い貴公子は、モテモテです。
それを狙う娘達が、見た目貴婦人でも
中味が野蛮人で無いという保証は、ありません。
現に、ローランデの妻でマリーエルの母ちゃん
デルアンネがそうです。
中味が猛獣なので息子マリーエルも、そうです。
まあでもマリーエルは「伝説の使い手」
と呼ばれる程の武勇を残しますが・・・。
勿論、大公というのは、使い手で無くては話にならないので
ローランデと来たら、剣士としてもそれは群を抜いている。
しかも、性格もいい。
これだけ条件が揃っていたので、猛獣のデルアンネに
コマされて結婚に押し切られてしまう、可哀想な人です・・・。
いい男だから、人生勝ち組、とはいかない典型例ですね・・・。
ファントレイユが、それは女性に大して愛想のいいわりに
しっかり観察しているのは、そのせいでしょう。
えらいのにとっ捕まって、人生を棒に、振りたく
なかったんでしょうが、ギデオンに惚れちゃあ
・・・・・・・・・間違いなく、終わってますね・・・・・・・・・。
まあ、本人納得ずくなのでいいんでしょう。
でもこの北領地[シェンダー・ラーデン]
の、大公ローランデはデルアンネにハメられています。
不幸ですね。
結局フェールラという民間の女性とテレッセンと言う
子供迄作りますが、二人はデルアンネに追い出されてしまいます。
まあ、無理もありません。
強力な恋敵は、追い払うに限ります。
相手に罪の意識なんかがあって、性格が良かったら
尚更です。でもそのお陰でデルアンネにとっては
楽勝で、追い払えてしまえます。
が、愛する恋人と息子の消息も解らず
当然ローランデの心は離れていく、一方ですが
猛獣に人の心の、情緒を、解れ、と言う方が、無理です。
喰うか喰われるか。勝つか、負けるかの世界に
住んで居るので。
このデルアンネのモデルは当然
「風と共に去りぬ」のスカーレット・オハラと言えましょう。
しかし、アースルーリンドの話だと、バトラーみたいな性格の
ギュンターが、とっととローランデに惚れるので・・・・・・・・・。
ええと。
ギュンターと来たら昔美少年。の
大層男前だし、デルアンネも美女だけど、お互いの目から相手は
猛獣としか、映らないようです。
この二人が出会うと、タイガーと、黒コョウの対決の、構図ですね。
恋愛に、発展しようが、ありません。
恋愛って、性別じゃあ、なかったんですね・・・・・・・・・。
だもんで二人共が、それは性格のいい、高貴な貴公子で
高潔な騎士のローランデにベタ惚れです。
自分に、無いものをもとめるのでしょうね。きっと・・・・・・・・・。
北領地[シェンダー・ラーデン]。
結局不幸な男の話で、終わってしまいました・・・。
・・・・・・・・・追記と言うか、ローランデの息子のマリーエルと来たら
母親似の女顔の美形ですが
もう鋼鉄のように意思の固い、猛獣です。
でも泣かせる、いい奴です。
ちなみにこのマリーエルは、父親似の腹違いの弟テレッセンに
ベタ惚れです・・・。
テレッセンも、性格が、いいんですね・・・。
猛獣は、貴公子がお好き。
みたいです。