西領地[シャノスゲイン]ですが・・・。

実はここは一番複雑ですね・・・。

中央に近く、しかし西の果ての窪地には、『風の民』

と呼ばれる、彼らと交流を持たない部族が居て、

大抵は侵略者『私欲の民』達の矢面に立つのが、

この地では『風の民』なので、

ある意味、西領地護衛連隊は、楽です。

しかし彼らが護衛しなくてはならないのは、

他の地方の『私欲の民』相手と違い、

『影の民』です。

『影の民』は、『光の民』の時に出てきましたが

元『光の民』が、アースルーリンドに降り

その力の源を、人の恐怖と苦痛に変えた

魔物です。

『光の王』のお陰で封印されて、闇の国から出てはこられません。

が、都の東に位置する『神聖神殿隊』と、対に、なっているのか

どうかは定かではありませんが゛、

この西の地の、ある一角に、封印から漏れ出るような形で、

『影の民』の、影が出没いたします。

これは障気とも呼びますが、

もやのようなものが出ていて、まあ、毒ガスみたいなものですね。

これに捕まると、体が弱って病気になったり、

やたら気が荒くて人と諍い、ひどいと、殺してしまったり・・・。

まあ、“気"が、狂ったり弱ったり、するんですね。

深刻、ですね。

なんで、この地の護衛連隊の中で

聖騎士と呼ばれる騎士団が存在し、

領地の治安の他、『影の民』専用に退治する一団が居る

訳です。

聖騎士は勿論、『影の民』に抵抗力がそこそこある

血筋から選ばれます。(完全にある民は、『光の民』だけです。

まだあるのは、『光の民』の混血児。・・・。

この地の大公各家には『光の王』の血筋の

混血児達が、居るんですね)

他の領地では大抵、一つの家が、勢力を握っていますが

この西領地だけは、聖騎士を生み出す幾つかの家が

共同で統べています。

なので、ここの連隊長は、他の領地とは違い

この幾つかの家柄のどこかの家出身。

となります。

かなり、上品です。

聖騎士は、身をもって人民を助ける

と言う高潔な精神の元、厳しい訓練に耐えてきた

誇り高い騎士達の集まりです。

南の自己中、野蛮人等、もっての他です。

でも彼らはちゃんと人間ですから、

野蛮人の言うこと、する事はさっさと

受け流すので、勿論、喧嘩にはなりません。

さすが。無駄な争いは、しません。

大人ですね・・・。

と言うか、もっと手強い『影の民』を相手に戦う彼ら

なので、野蛮人なんて、可愛いもんです。ハイ。

『風の民』といい、この聖騎士団といい

この地はお話が三つくらい出来そうな

ネタ溢れた地です。

でもって、番外特記では、西の地に

『私欲の民』、まあ、盗賊ですね・・・。

が攻め込んでくる、とありますが、

こいつらが入ってきたのは、実は西でも、管轄が

中央連隊管轄なんですね・・・。

この地は、都に住む大貴族達の本宅立ち並ぶ

セレブな地。

なだらかな丘陵地帯で西領より都よりの西に位置します。

この辺り、国境は高い崖の絶壁で覆われていて、

入れない場所なんですね・・・。

この攻め入った盗賊、多分それは手強い『風の民』

を避けては来たんでしょうが、どうやって来たのか???

疑問です・・・。

どっか見つけたんでしょうね。

外部の国からは、「アースルーリンド」は

高い崖で覆われた秘境の地で、金銀財宝で溢れ

美形の住民だらけと、盗むのも、さらうのも

盗賊達に取っては、それは美味しい土地なので、

苦労して入り込んで来ますね。

一攫千金を、夢見ているんでしょうね〜。

でも美形でも、中味猛獣が多いので

要注意!ですね〜〜〜。

迂闊にさらうと、噛まれます・・・・・・・・・・・・。

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