死にたくはない

□反省会
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窓越しに見えるのは胃液まみれのキミだけで十分だった。

思えば毎朝の散歩道で8ポイント以上の×××を物の見事に繋いだだけで通報され、右手右足左足を赤いリボンで可愛らしくラッピングされて大通りに転がされた時から僕の闘病生活が始まったのかどうかは不明であるが、少なくとも隣に寝ている奴は途轍もなく寝相が悪いから僕はキミを「危うく呑み込んでしまうところだった」と言ってから呑み込み、遂には隠し持っていた火にライターをつけ病室を跡形もなく焼き払わずに僕の残った左手を燃やしたせいで隔離された事は当然の結果なのかもしれない。

何にせよ、両手の無い僕がどうやってこの文を書いてるのかは僕自身解らずじまいだ。






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