死にたくはない

□千本吊り
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回想:その千本吊りの先には 千の死体が等間隔にぶら下がっておりました。



十人十色の定型縊死体はどれも美しく

わたくしは目移りしながら 目の前の紐を一本選んで

引きました。




紐には重い手応えがあり わたくしは


どの死体が上がるのかを 確認し


よう

  と








いつの間にか


首には紐が





血流が止まり



わたくしは見事に

わたくしを引き当て


晴れて




千と一体目の商品になったのでした。







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