小説

□嫌 者
1ページ/2ページ

〜二回戦〜



ダイゴはスタメンからはずれていた。


ダイゴは暗いままベンチに座り試合観戦



キャプテンが試合にでれないためキャプテンマークは柚樹がつけることに。




一回戦で引き締められたモチベーションが継続し、

この試合は危なげなく勝利した。





4ー0



週が変わり次の試合までに調整を目的とした練習が続いた。






〜そんなある日〜



いつまでたってもダイゴは元気がなかった。




それでも練習中はみんなに気付かれないようにチームを鼓舞する声をだしていた。




しかし、3年間一緒にいた3年生にはいつもと違うということがわかった。





その日の練習後


皆は自分の長所をのばす、短所を克服するような自主練習をしている中、


ダイゴが教官室にはいって行くのを柚樹はたまたま見つけた。








ダイゴ「失礼します。」


財前「どうした?」


ダイゴ「……キャプテンを…辞めようと思います。」


散々悩んできめたことだったんだと思う。




この時教官室は風の通りをよくするために扉は全開だった。




そこをちょうどボール広いをしているこなたは聞いてしまった。



財前「なんで?」


だいたいわかっているが確認のために理由をきいた


ダイゴ「自分は皆に流されてあんな油断をつくってしまいました。キャプテンとしてやるべきことをやらず、チームは危うく負けるとこでした。
自分はキャプテンの器じゃない。ゆずのほうがよっぽどキャプテンに向いてると思います。ゆずがキャプテンのほうがチームのためになると思います。」





あの円陣の時、ただ一人だけ集中していたのは柚樹だけだった。




現に決定的なチャンスをつくったのはほとんど柚樹だった。





柚樹はチームで誰よりも勝ちたがっているのは皆しっていて、その熱い気持ちは自分より柚樹がキャプテンの方がいいと、そうダイゴに思わせてしまった。




財前「……そうか。でもそれってさぁ。逃げでしかないよね?」


ダイゴ「えっ?!」




図星だった。



キャプテンという立場から逃げようとしていた。



「自分より適任の奴がいる」





ただの逃げだった。





殴られたから逃げたんじゃない。





柚樹のほうがチームのためになる。




これもただのいいわけ。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ