小説

□一 歩
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〜三回戦〜



今日もダイゴはスタメンじゃなかった。




ダイゴにかわって入った奴がなかなかの好プレーでそのままレギュラーとなった。




この試合もキャプテンマークは柚樹の腕につけられた。






相手はここまで勝ち上がってきた強さをひめているが正直桜が勝つのが当たり前だった。





試合は前回と同じ

4-0

で勝利した。




陵桜のくじ運がよかったためインターハイ決勝まで越えなければならない高い壁は1つしかなかった。




そして決勝にいけばインターハイなので全国に出場する権利をえれる。




しかも今日は全校応援!





燃えないはずがなかった。




〜準決勝〜


相手はあの城西。


相手も全校応援だった。



あの攻撃力が県最強のチームだ。




しかし今大会は無失点で抑えた試合はわずか1。


しかし最多得点は12という驚異のチーム。



練習試合では勝利しているが所詮練習試合。相手のモチベーションもちがうし大会にかける想いが強いのは感じる。




城西は埼玉4強のひとつでおそらくインターハイで引退するものはいない。




チームの座右の銘は「攻撃は最大の防御」




〜試合前〜



財前「あと1つだ。あと1つで全国だ。
あんな攻撃だけのチームが全国にたってみろ。埼玉の恥だぞ。
あぁゆうのは埼玉内だけにしてやれ。
さぁいこうか!
暴れてこい!!英雄はだれだ!」


一同「はい!!(俺だ!)」





この日もダイゴはベンチスタート。



キャプテンマークは柚樹がつけている。




〜前半〜

開始5分
柚樹がドリブルで一人かわし、すぐさまセンタリング。
京介のボレーで先制。

1-0


陵桜側のスタンドがおおいにわいた。



試合開始に浮足だった城西ディフェンスを陵桜は見逃さなかった。



この時柚樹は陵桜ベンチ前でアシストした。




その瞬間をこなたは見ていて、その背中は大きく「11」番が輝いて見えた。


こなた「(やっぱりカッコいいなぁ)」


そう思いながら頬を赤らめて「アシスト柚樹」と記入した。


柚樹はベンチの人とハイタッチをしていた。



もうすぐこなたの番。



ドキドキしながら手をだす。



まわりのテンションにあわせ


こなた「ナイスアシストぉ!!」

パァン

柚樹「うぇいサンキュー!!」






まだ胸がドキドキしてる。




やっぱり私はゆずのことが好きなんだと再確認した。



こなた「(だってカッコいいんだもん。しょうがないじゃん。)」


チームはおお喜び。



みんなシュートをきめた京介のもとにかけより喜んだ。




センタリングでボレーができるのは余程マークが外れていたということ。



マークをそれほどまでに外す京介の動きは素晴らしかった。



そしてそこに正確に蹴りこむ柚樹も凄かった。



みんなと少し遅れて柚樹が京介のもとについた。



柚樹&京介「お前なら!」

京介「ここに蹴るってわかった!」

柚樹「そこに行くってわかった!」





二人は互いの動き先、考えていることがわかっていた。こんなことはしょっちゅうで柚樹のアシストの5割りは京介が決めていた。





柚樹&京介「さすが!!」

そういって二人は手に拳をつくり手の甲を軽く合わせた。



最高のパスに最高のシュート。


柚樹がだして京介が決める。


陵桜の必勝方だ。
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