小説

□五 人
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今日は学校祭の生徒公開。



まぁ部活優先で準備なんてほとんど手伝ってないけど普通に参加した。



3-Bはお好み焼き屋をやることになったらしい。

柚樹は一般公開の日にフリーで今日は仕事が中心の日。



こなたはその逆。



こなたの仲のいい奴らは皆こなたと逆なので仕事を手伝うことに。




柚樹「こなた遊びにいかなくていいの?」


こなた「こっちのほうがおもしろそうじゃん!」




こなたは気の合う友達が少ないからいつもの四人以外とはあまり行動しない。

そこに…



総護「ほら泉。いくぞ!」

総護がきた


こなた「んぁ?いいよぉ。別に。」

総護「高校最後なんだから楽しむぞ!」

総護はこなたを無理矢理、連れてった。

こなた「しょうがないなぁ。」



総護とこなたが祭を楽しんでいるころ


柚樹「わりぃ!もうそろ時間だわ!」



一同「がんばってぇ!」


柚樹が屋台をぬけだし向かった先は体育館。


3-Bの全員が体育館にむかった。


そうカラオケ大会だ。


総護「ちゃんと見てろよ。」


こなた「はいはい」


総護たちの番になった。

合計5人のグループの中心には柚樹がいた。


こなた「なんでゆずがあそこにぃ??」


体育館で集合したつかさに聞いても総護ばかり見ていてこなたの話など聞いていなかった。


だからみゆきが答えた。


みゆき「沖田さんが集めたらしいですよ。クラスの歌のうまい人を選出したみたいです。
HRの時に決定したんですがこなたさんは寝ていたので…」


総護はだれとでも仲がいい。
サッカー部には休日は確保されているからカラオケなんて普通にいける。


いつまでたっても曲がながれない。


5人は自らの声だけで曲を奏で、歌いはじめた。


柚樹はリードボーカルだった。聞いた話、5人の中で柚樹が一番歌がうまいらしい。

現にうまかった。



カラオケ大会予選なので簡単に終了したが

「凄い」


その日、練習をした。

みんな祭の気分がぬけておらず、あまり意味の成さない練習になるかと思いきや、ダイゴによって激しい練習へと早変わりした。


一般公開は普通におわり今日は後夜祭。


予選突破した人のなかでもベスト3が発表され3位、2位が発表されおおいに盛り上がった。


そして1位の発表。

もちろん3-Bの五人組が選ばれ柚樹達は壇上にあがった。


すばらしい歌声。



なぜか自慢げに感じてしまうこなたであった。

でもこなたはあまり柚樹の姿が見れなかった。


ちっちゃいから。


曲がおわってついに総護の告白タイム。



つかさが壇上にあがり総護が告白した。


成功したのを柚樹たちは間近でみていて司会者やほかの3人とハイタッチ。

そしてサプライズ曲がスタート。

4人が親指をたてたポーズをとり総護が歌いはじめた時柚樹は移動した。



こなたの元に。



柚樹「こなたぁ。お前俺の勇姿みてなかっただろぅ。小粒だからな」

ちゃかしぎみで柚樹がはなしかけてきた


こなた「失礼だなぁ。見てたよ。」

見えてないのに嘘をついた


柚樹「お前からじゃ見えないだろ
せめて友達の晴れ舞台くらいみとけ。こんなシーンめったにみれないぞ。」


そういって肩車をしはじめた。


こなた「ちょっ!ちょっと!」


恥ずかしいし肩車なんて軽くセクハラまがいの行為に驚いた


柚樹「大丈夫だって!」


ゆずはわたしに対してそんな感情をいだいていない


そう考えたら不純な気持ちはなくなかったが情けなくなったこなたであった


こなたの視界にはつかさが椅子にすわっているのが初めて見えた。



みんな総護の歌に夢中で自分が肩車されてるなんて気付いている者はひとりとしていない。


柚樹「ちゃんと見えるか?」

目線だけを上にあげて確認をとった


こなた「…うん。」


自分のためにやってくれた優しさだと理解し
ちょっと意地悪してやろうと、もたれかかって後頭部に胸をつけてやろうとしたがほぼ無いに等しい胸を押し付けることはできず失敗におわった


柚樹の上から見たすごい景色。



確かになかなかこんなのはみれなかった。


こなた「ありがと。」




こなたの声は総護の歌にかきけされた。だから柚樹にはとどいていない。



曲が終わり拍手の最中にこなたはおろされた。



柚樹「小粒なのに中身はぎっしりつまってるな」

最後まで茶化してくる柚樹


こなた「うるさいなぁ。失礼だなぁ。」

失礼極まりない柚樹の発言にふだん茶化す側のこなたはあまりなれてなかった

こんな関係の二人。




この日の練習は休みになった。

クラスの打ち上げくらいは参加しろという財前の粋なはからいでサッカー部はおおいにたのしんだ。

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