小説

□臆 病
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今日は夏祭り

〜祭〜

たくさんの人が行き来しているなか孤立しているものが一人


柚樹「……みんなどこいった?」


柚樹がふりむくと一緒にきた奴がだれもいなかった。


今日は京介、ダイゴ、太陽と一緒に祭にきていた柚樹。祭りにきて10分で迷子になった。


皆を探している途中でいつもの四人組と遭遇する。


柚樹「こなたぁ。京介たち見なかった?」


こなた「見なかったなぁ。」




かがみ「京介たちならたしかあっちにいったわよ。」

柚樹の質問にかがみが答えてあげたのだが。


柚樹「……ありがと。」


柚樹が走ってかが言った逆のほうにいった。
確かに礼は言ったがその態度や不満にみちた目は腹立たしかった



かがみ「…なにあの態度。」


教えてあげた方向と逆方向にいくし、礼はいったけどかを見た瞬間いきなり目付きが厳しくなった
やはりこなた以外の女は信じていないのはいまだ改善されていなかった。

かがみ「ねぇこなたはあの人のどこがいいの?」


本当に疑問に思った


こなた「んん〜なんだろうね。
でもホントはあんな人じゃないんだよ!
ごめんかがみ。」


かがみ「謝るのはあんたじゃなくてあの人よ!…まったく。」


柚樹の態度に気分がそがれた。


一方〜


柚樹「やっとみつかった!」

かがみが言ったほうと逆にいったから見付けるのにかなりの時間がかかった。


京介「どこいってたんだよ勝手に。」


柚樹との再会を最初に気付いたのは京介


ダイゴ「だから落ちたイカ食うなって!きたねぇな。」

太陽「ちゃんとほろっただろ!」


残り二人、真面目なダイゴと不真面目な太陽はしばらくあとになって柚樹がいることに気付く
再び四人で行動することに。




もうすぐ花火がはじまる。

そんな時に男四人と女四人が出会った。



柚樹「これから花火みるのか?」


こなた「うん。ゆずたちも?」

柚樹「おう!」

出来るなら二人っきりがベストの状況だ。
しかし4対4になりかねない


ここで二人をくっつけようと企む男が動いた


京介「……かがみ」


こなたが柚樹を連れ出せないのを見て京介はかがみを呼んで何かを耳打ちした。


京介のいったことにかがみも賛同し、次にかがみはみゆきとつかさに耳打ちした。そして京介は太陽とダイゴに耳打ちした。


次の瞬間。


ドンッ!

柚樹&こなた「えっ?」


二人は誰かに押されぶつかった。

何だ?
と思い振り向いてもそこにいるはずの六人がいなかった。


その時にはすでに六人は隠れながら移動していた。


京介「二人っきり作戦成功!かがみサンキューな。でも柚樹にあーゆー態度とられてよくやってくれたな。」


京介は柚樹からあの話をきいていた。

かがみ「ちがうわよ。別にあの人のためじゃなくてこなたのためよ。こなたがあの人の事好きだって言うから。」


京介「へぇ友達思いだねぇ。」


京介はかがみのこの発言に対してニヤニヤしていた


かがみ「う、うるさい!」

顔を赤くして反論するかがみ



太陽「なぁ何で隠れてんだ?」


何もしらずについていく太陽のまともな疑問

かがみ「いいから隠れるの!」


適当な返しに納得してしまった太陽であった

つさな「こなたちゃんファイト!」


つかさも応援

ダイゴ「あ〜そうゆうことね。」


今の走っている意味を理解したダイゴ


みゆき「こなたさんがんばってください!」




ダイゴ「(俺も恋したいな)」


少しみゆきをチラ見したダイゴ


一方〜


柚樹「まさかの二度目の迷子か。探しにいくぞこなた」



こなた「もうすぐ花火はじまっちゃうよ。いい席とりにいかないと。
…一緒に見ない?」

行こうとする柚樹の服を引っ張って止めるこなた。

柚樹「ん〜まぁいっか!
また肩車でもしてほしいのか?兄妹に思われるから大丈夫だぞ」


少し頭をかしげたあとすぐに自分を茶化すために頭をつかったことに気付いたこなた


こなた「また海の時みたいに一撃で戦闘不能にしてほしいのかな?」

構えをとるこなた。


柚樹「待て待て。あれはリアルに死にそうだったからね。やめてけれ。
おっ。あれ。」


軽く顔を青ざめる柚樹
海では相当なダメージをぁったようだ
そんな会話のなか二人の間にどんどん人が割り込んでいく。

我先にと花火をいい席で見るために多少の迷惑はかえりみず二人は引き離されそうになった。


また迷子は嫌だと必死でこなたの浴衣のどこかをつかんだ。


柚樹「いやぁ危ない危ない。また迷……子…に。」



思わずかたまってしまった。

こなたのきていた浴衣がだいぶ、はだけていたのだ。

あの時柚樹がつかんだのは襟の部分。おもいっきりつかんで引っ張ったため浴衣が軽く脱げそうになっていた。

二人とも顔真っ赤にして柚樹は謝り、こなたはそれをゆるした。


こなた「(ギャルゲーじゃこんなのザラにあるけど、いざ自分がなって見ると…恥ずかしい。)」



結局二人はいい席をとれず少し遠くから見ることにした。
でもそこは二人っきりになれる場所。


暗く染まった夜空に爆音よりも一歩速く咲く、光りの花が夏を思わせる。


綺麗。


夏で祭で浴衣というシチュエーション
ゲームを基本においてるこなた
ギャルゲーに置き換える


こなた「(…浴衣だし、野外だし…)」



アナウンス「提供は○○商店でした。」


柚樹「これいらないよね。冷めるんだよね」


こなた「えっ!?う、うん!」

妙な妄想をしていたのであんまりきいてなかった。胸がドキドキして高鳴り、思ったことがある。


告白するしかない。


もうそろ花火も終盤に来ている。最後はだいたい花火のラッシュがくる。それが今きている。



そして最後の花火が終わった。




こなた「…ゆず。…私ね。…………」




柚樹「?」






………


こなた「花火綺麗だったね!」



言えない。


こんなこと初めてだしゲームでこんなシーンは何回もみたがいざ自分がやるとなるとまったく言えない。


柚樹「最後のラッシュやばかったな!
おっ!皆発見!」


行ってしまった。



一番伝えたいことを言えなかった。
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