小説

□相 撲
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突然こなたの父親のそうじろうが倒れた

今は病院に入院してる
もうすぐ手術がある。


〜部活中〜


柚樹「…どうしたのこなた?」


落ち着かないこなたに柚樹ははなしかけた

こなた「えっ!?…いや、なんでもないけど。」


柚樹「隠すなよ。わかるんだかんな。
俺今日チャリじゃないからその時ちゃんと話せよ!」

そういって休憩時間がおわった柚樹は再び練習に参加した。

〜帰り〜

こなたは柚樹に父が入院したこと、手術をすることをはなした。


柚樹「そっか。…手術、いつやるんだ?」

こなた「今度の○月●日。でも簡単な手術だよ。心配してないし。お父さん元気だけが取り柄だからこんなんじゃ大丈夫だよ。」


元気のない返事だった
その言葉はまるで自分にいいきかせているかのようだ
こなたの顔を見れば目の下に大きなくまができていた
心配で眠れないのだろう。

さすがに徹夜でゲームはないだろう

バックにはたくさんの御守り


こなたにとって父親はとても大きな存在なんだと思う

そんなのあたりまえか

こなたには母親がいない

父親が亡くなれば独りだった。


柚樹「…こなたこれからどっか行く予定ある?」


こなた「お父さんの入院してる病院に行くよ。」


柚樹「…俺も行く。」


柚樹とこなたの境遇は似ていた所があった。
互いに親は一人しかいない。そこに父親か母親かの違いがあっても、どちらにしても尊い存在だ。
いなくなればどれだけ辛いか柚樹にはわかっていた

わかっているからそうじろうのことはもちろん、こなたのことも心配だった。


〜病院〜

柚樹は病室の外のすぐそばのイスにすわっていた。男ときたら父親がうるさいらしい。

そうじろう「おーこなたぁ!父さんのためにお見舞いきてくれたのかぁ!」

こなた「あ〜もうお父さんひっつきすぎ!」

ホントにうるさい人だった。
病室からもれる元気な声。
自分がその場に居合たらさらにうるさいんだろうと思っていたら看護士の人が話しかけてきた。

看護士「こなたちゃんは強がりな所あるから支えてあげてね。」

ある考えがうかんだ

〜その日の帰り〜

柚樹「今日…ウチとまらない?」

ささえたい。

一人の家に帰したくない。

こなたのウチには居候している一年生がいるが夏休み中は地元に帰っていることはこなたの口からきいた柚樹はしっていた。

こなた「いいの?」


こなたは驚いていた


柚樹「うん」

こなたはその配慮に甘えることに。

〜夕食〜

洋子「君がこなたちゃんかぁ。ゆずがいつも話してる。ホントに佑香そっくりだねぇ。」


柚樹「いっつもなんかはなしてねぇよ。」


※洋子は柚樹の母親

そういって洋子は昔の写真をもってきた。洋子と柚樹と佑香がうつってる写真。火事のとき洋子はこれを持ち出していた。


こなた「ホントだ。私に似てる。」

こなたそっくりの佑香。外見的に成長しないこなたは幼い時の佑香に非常に似ていた。
違うところといえば泣きぼくろがないところとと手首の桜の花びらのような綺麗なアザだけ。

洋子「でも大変ねぇ。お父さん手術なんでしょ?」


こなた「…はい。」


こなたは箸をとめた


洋子「その手術ならウチの兄もやったことあるから大丈夫よ。2、3時間だったわよ。次の日には退院して……………。」


柚樹「(よかった…。)」

その話を聞いてるこなたがどんどん安心していく様子をみれて柚樹が安心した
正直家によんだもののどうすれば支えになるか見当がつかなかったから

〜就寝〜

柚樹の隣にこなたが寝るみたいな感じになった。洋子は柚樹が襲いかかるわけがないのをわかっているから二人っきりにした。


こなた「ゆずのお母さん…素敵な人だね。」


何気無い一言だった


柚樹「…ゴメン」


見せびらかすつもりなんて、もちろん全然なくて余計なことをしてしまったと思った。


〜手術当日〜

手術は昼から
今日こなたはこのことが理由で財前から許しをえて部活をやすんだ。

柚樹たちは朝から部活。




部活中のことだった。


財前「集合ー!!
今日はマネージャーの泉がいないから練習の効率が悪い!からもうやめるぞ。やっても無駄だ。各自これから小泉がいなくても仕事ができるよう心配りを忘れるな。特に一年!」

財前は観察力に優れた人間だった。

練習を見ていて柚樹が集中できていないことに気付いた。
本来なら柚樹を叱るべきなのだが柚樹とこなたの関係、今日こなたの休んだ理由を考慮した粋なはからいだった。

柚樹は直ぐに着替えて病院へと足を運ばせた。


〜病院〜

こなた「先生!お願いします!」


担当医が深く頷き、手術が始まった。
こなたは椅子にすわりうつ向いていた。
そこに柚樹が到着した。

柚樹「こなた。指相撲しよ。」

柚樹はなにくわぬ顔でこなたの横に座りてをだした

こなたは柚樹の差し出す手を震えながらにぎった。



柚樹はこなたの手に両手をそえた。


柚樹「びくびくすんな。父さんがんばれ!って。応援してやれ。」


こなた「ゆず…両手使うの反則…」

柚樹「こなただって。鼻水つけるの反則だぞ。」



手術は成功

その時には柚樹はいなかった。


こなた「すいません。こんな人いませんでしたか?」

手術の成功を柚樹に知らせたかったが柚樹はその場から姿をけしていた


看護士「そういう人は見てないけど安心して帰られたんじゃない?」


そうなのかな?


看護士「不安な時だけそばにいるなんてずいぶんカッコいいわね。」


こなた「(ホントにカッコいいなぁ。)」


そんな事を考えていた。



WC〜



柚樹「あ〜我慢してたからなぁ。」




トイレに行ってただけ

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